今年は雨の多い夏~秋でした。秋晴れを望める10月になるとよいですね。
スポーツの秋、食欲の秋、学びの秋、行楽の秋…。実は、秋の楽しみ方は、
人生100年時代を楽しむためのヒントが隠されているようです。
そんななか、日本の100歳以上の人口が10万人を突破したという
ニュースが飛び込んできました。
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02902/
2026年(令和8年)の最新の発表によると、
日本国内の100歳以上の人口は10万7,677人となり、ついに10万人を突破。
調査が始まった1963年には全国でわずか153人だったことを考えると、
まさに歴史的な節目、そして驚異的な長寿社会の到来と言えます。
100歳以上人口の増加は56年連続で、男性1万3,379人対し、
女性9万4,298人。なんとその数7倍!
全体の87.6%を占めているのが「女性」という驚きです。
さて、今月の「気になる★数字」
「日本の100歳以上人口「10万人」突破
65歳以上世帯、「単独世帯」約900万世帯」
について詳しく考えてみましょう。
この「10万人」という数字は、私たちが迎える「超・超高齢社会」において、
シニア層がどのように暮らし、社会とどう関わり続けていくのかという、
根本的なライフスタイルの見直しを迫られている証拠でもあります。
では、日本のシニア層は現在、どのような環境で日々を送っているのでしょうか。
厚生労働省などの各種公的データや近年の調査によると、
65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、1人暮らしである「単独世帯」の割合は
約32.7%(900万世帯超)にのぼり、3世帯に1世帯が1人暮らしという実態があります。
かつては「子どもと同居する(三世代同居)」あるいは「夫婦で支え合う」スタイルが
主流でしたが、核家族化や未婚化の波、配偶者との死別などにより、
高齢期の単独世帯は年々増加傾向にあります。
一方で、日本においては「身体機能が低下した際に老人ホームへ入居したい」と
考える人の割合が欧米等に比べて高いというデータもあり、
「自宅で1人で孤立するか」「施設に頼るか」という二極化の不安を抱える
シニアが少なくないという声も。
(高齢者の1人暮らし、900万世帯を超え過去最多に 在宅介護ニーズ(Joint) )
こうしたシニアの暮らし方を日本と海外で比較してみると、
興味深い違いが見えてきます。
例えば、前述の国際比較調査などによると、
日本では「将来的に老人ホームなどの施設に入居したい」と希望する割合が
他国に比べて目立って高い傾向にあるもよう。
これに対し、欧米諸国では「住み慣れた地域や自宅で、できる限り自立して暮らし続けたい」
という意識が強く、インフラやコミュニティの側がそれを支える仕組みが発達しているようです。
特にイギリスやデンマークなどの欧州、あるいはアメリカなどの先進地域では、
ただ「1人で孤立して暮らす」あるいは「施設に閉じこもる」のどちらでもない、
第3の選択肢に熱視線が注がれています。
それが、「コハウジング」という新たなトレンドだとか。
https://eleminist.com/article/4702
1960年代にデンマークで生まれた「コハウジング」は、
住民それぞれが独立したプライベートな住まい(専用の寝室とバスルーム、小さなリビングなど)を確保
しながら、共有キッチンや食堂、庭といったスペースをシェアし、日常的に助け合う暮らし方。
デンマークの民間団体の調査では、
シニア向けコハウジングへの入居を希望・検討するシニアが約8万人にのぼる一方、
実際の物件数は圧倒的に不足しており、爆発的な需要超過となっているそうです。
この動きはイギリスやアメリカなどにも飛び火し、「遠い親類より近くの他人」ならぬ、
同世代や気の合う仲間と緩やかにつながりながら、自立した生活を送るライフスタイルが、
現代のシニアの心と体を支える処方箋として支持を集めているそう。
日本でもシェアハウスや「おてつ旅」といった
多様な人たちと生活をシェアする暮らし方は若者を中心に広がり始めていますが、
今後は、日本のシニア層からも注目が集まりそうです。
100歳以上の人口が10万人を突破し、3世帯に1世帯がシニアの1人暮らしとなる日本。
これからの長寿社会においては、「どこで、誰と、どう生きるか」の選択肢を
いかにアップデートしていくかが極めて重要になりそうです。
「人とつながる自立した暮らし」の兆しは、日本のこれからのシニア活躍や
まちづくりの大きなヒントになりそうです。
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