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いよいよ米国大統領選。個人投資家9割がクリントン勝利を予測。回答者の気持ちの動きを裏読みせよ!

ついに、米国大統領選挙ですね!
長かったような短かったようなオバマ政権。

思い起こせば8年前のオバマ大統領就任は何かとマーケティング的には、初の〜尽くしで話題満載でした。

今回の選挙戦は、「初の女性大統領なるか?」が今一つ盛り上がらないのが残念です。この8年間で、ドイツ、韓国、台湾、東京都でも…女性トップが大活躍しているからかも…。

さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、時事ネタや話題の調査をもとに、「調査のツボ」と調査担当者のヒントになる「プラス1★アドバイス」をお伝えしています。
ぜひ、実際のアンケート設計にお役立てくださいね。

今回のテーマは裏読み★ 「米国大統領選」の調査を事例にしてみます。

「個人投資家サーベイ10月調査〜米国大統領について」(マネックス証券調べ 2016年10月26日)

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000005159.html

「クリントン氏とトランプ氏どちらが大統領に就任すると思うか?」

  • クリントン氏 85.2%
  • トランプ氏5.9%

「米国大統領選に関心はあるか」

  • 大変関心がある 40.2%
  • 関心がある48.3%

 合計 89.5%

「クリントン氏が就任した場合、投資意欲に影響はあるか」

  • 影響はなさそうだ 67.2%

と分析されています。

今回のポイントは、日本人×個人投資家の意見だということです。

ネットニュースなどでついついタイトルをチラ見して、「すご〜い!9割も米国大統領選に関心があるものなんだ〜しかも9割がクリントン氏が勝つと予測してる!」

なんて世の中意見のように誤解しそうになりますが…。

しかし、ここは調査担当。まずは、「誰に調査したのか」がをチェック!

そして「どうしてそんな回答をしているのか」と疑ってみるべし!

個人投資家は、なぜ、こんな回答をするのか…世界中のニュースの見方が「株価に影響があるのどうか」が軸。

もし、株価に大きく影響がありそうならばもっと「大変関心がある」が高いでしょう。つまり関心は9割といいながら、そこまで大きな関心はないとも読めるのです。

性格悪い…といわずに、これは調査担当の「あたりまえ体操」ですからね(笑)。

そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
裏読みして、設問を仕込む!です。

今回の調査でも、単純に「どちらが勝利すると予測しているか」という設問に留まらず、「株式投資意欲には影響がでるか?」を仕込んでいるところがポイントです。

例えば、購入者満足度調査を実施した時に、オプション商材の関心度を聞くとします。

すると購入者は、ちょっぴり「あ、関心があるって◎付けると、営業される?」とか疑うわけです。となると、正確な数値がとれません。

であれば、いっそのこと、オプション商品はプレゼント、もしくは割引チケットをプレゼントとして、「どれが欲しいですか?」と、ダイレクトに聞いてしまうのも手だと思います。きっと正直に欲しいものを書いてくれると思います。

そしてポイントは、プレゼント番号として聞いた後に、「もし、買うとしたらどれがいいですか?」という設問もつけておきましょう。

クロス集計することで、「ほしいけど、買わない」という商品が浮き彫りになって、その対策が検討できるかもしれません。

来週もお楽しみに!

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。

また来週!