４月になり、会社や学校など新たな1年が始まりましたね。
春から一人暮らしを始めました！という声も聞かれるようになりました。
新たな生活を開始するのは、ちょっと面倒だけど楽しみも膨らみます。
街や人との新しい出会いも楽しみでワクワクします。
とはいえ、気になるのはその費用。
ネットで調べてみると「一人暮らしの初期費用」に関する記事が
たくさんアップされていることに気付きました。
それらによると、初期費用の平均は50万円のもよう。
学生さんや新入社員の皆さんにとっては痛い出費かもしれませんね。
でも、大丈夫！節約術もいろいろとネットで公開されている様子なので
ぜひチェックしてみてください。
高騰する引っ越し費用も、時期や平日の午後を選ぶことで節約ができたり、
家具・家電を購入した場合は引っ越しを当日に配送してもらうことで
引っ越し費用を軽減できたり、家具や家電のレンタルサービスを活用するなど、
さまざまな節約の選択肢も出てきているみたいです。
https://door.ac/article/rent/single_001
さて、そんななか、こんな調査を発見しました。
『【 ひとり住まいの方1,000人にアンケート】住宅購入とリフォーム・リノベーションのトレンド調査2024年版』
（ゼロリノベ2024年３月発表 https://www.zerorenovation.com/）
https://www.fnn.jp/articles/-/678125
本調査は、東京都在住・30～40代の男女1000人を対象に、
ひとり住まいの方の住宅購入やリフォーム・リノベーションに関する動向を把握し、
ニーズに合わせた提案・サービス向上のために調査の実施をしたそうです。
早速、詳しく見てみましょう。
■これから物件を購入する場合の希望物件について
1位 新築マンション29％
2位 新築戸建て22%
3位 中古マンション21%
■中古物件を購入した場合の改修を希望する範囲
1位 「状況によってはそのままでも良い」55％
2位 「リビングや水回りなど一部だけを改修する部分的なリフォーム・リノベーション」18%
3位 「設備交換や壁紙の張替えなど、修繕を中心としたリフォーム」14%
■中古物件を購入し、リフォーム・リノベーションをする場合、こだわりたいもの
1位 「浴室」365票
2位 「キッチン」361票
3位 「リビング」300票
4位 「トイレ」286票
5位 「寝室」203票
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「結果分析のための対象比較をする方法」についてです。
本コーナーでは何度かお伝えしていることですが、おさらいします。
調査の結果に対して、比較対象がないと分析はできません。
設問内での結果の多寡はもちろん言えます。
例えば、リフォームでこだわりたい箇所は
「浴室」を希望する人が最も高かった、「寝室」より「トイレ」の方が高かったなど。
ただし、これは、ひとり暮らしの方の特徴なのか、全体の傾向なのか掴むことができず、
根拠となる数値も不在となります。
「ひとり暮らしをしている方」を対象とした調査だと銘打っている本調査の場合、
あくまでも一人暮らしの方の特徴をあぶりだせないと、
調査の結果として不足だと言わざるを得ません。
そこで本調査で時々引用されているのが、
「既婚者を対象に行った調査」https://www.zerorenovation.com/blog/pr2306_renovationtrend/
です。他の対象者にも同設問の調査の実施をしておき、その数値と比較することによってはじめて、
対象者の特徴が分析できるようになります。
調査のサンプルの集めやすさや予算によって、どうしても調べたい対象者のみに
調査を行いたくなるのが調査の担当者というもの。
しかし、正しい分析を行うためにもサンプルを拡大して、
比較対象ができるようにサンプルの設計をすることが
必要であることを忘れないでください。
どうしてもサンプルの数や予算に限りがあり、調査対象者を絞らないとならない場合は、
国や公的機関の統計調査とあえて設問を同じに設定することで、
比較分析の参考にすることもできるようになります。
（ただし、調査の条件が異なるため、正確には比較することはできませんので、
あくまで参考にすることができる程度だとご理解ください。それでも、調査結果が
全体の傾向に比較して高いのか低いのかの目安にすることは可能になる場合もあるので
挑戦をしてみる価値はあると考えています。）
ぜひ、今後の調査の分析の際は、ご参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。
