
日に日に話題が盛り上がっている2025年の都議選、参院選の話題。
東京都都議会議員選挙は6月13日告示、22日投開票の予定ですね。
今回、42選挙区127議席を巡っての選挙戦ですが、NHKのまとめによると、
5月22日AM時点で既に平成以降最多となった前回271人を上回る立候補者数を予定しているもよう。
都議会議員選挙の後には参議院選挙が控え、先行指標となる都議選も激しい選挙戦になりそうです。
ちなみに、都議選が参議院選挙と重なるのは12年に1度。
まさに2025年は選挙イヤーというわけです。
また、2025年3月成立、5月2日施行した改正公職選挙法では、
選挙ポスターに品位を損なう内容の記載を禁止。
去年7月の東京都知事選挙で、複数の同じ選挙ポスターや
風俗店の店名などを載せたポスターが掲示板に貼られたことを受けて法改正に。
またこの法改正では、商品広告など営利目的でポスターを使用した場合は
100万円以下の罰金が科されます。
本法改正は、大型の選挙で適用されるのは6月の東京都議会議員選挙が初めてとなります。
そして、何かと話題になったSNSと選挙。
この改正の付則では、SNSで選挙に関する偽情報などが拡散しているような状況に対応するため、
施策のあり方を検討し、必要な措置を講じるとしています。
「デマの拡散によって選挙結果への重大な影響が生じている」と指摘した上で、
対策として「情報流通プラットフォーム対処法」の改正により、
SNSの運営事業者の責任をより明確化するようにも求めているようです。
例えば、候補者への誹謗中傷や偽情報を含むコンテンツが投稿された場合、
事業者が収益の支払いを停止できる仕組みを導入すべきだと明記しています。
また、同時に、SNSアカウントの本人確認の強化なども挙げていますが、
SNSの規制については、規制強化と表現の自由の制約への懸念や線引きの難しさもあり、
今後も慎重な議論が必要だという意見が出ているそうです。
そんななかこんな調査を発見しました。
「情報メディアの信頼性等に関する生活者調査」
(LifeTechTimeLabo2025年2月発表)
https://lttl.jp/report/111/
■ふだん、ニュースを見て世の中の情報を知るのに、どの程度利用しているか?
1位「YouTube」72.6%
2位「Yahoo!」69.6%
3位「Google」67.1%
4位「LINE」62.6%
■各メディアで配信されるニュースや情報を、どの程度信頼しているか?(全体)
1位「TV」29.6%
2位「ラジオ」29.3%
3位「新聞」26.7%
最下位は「SNS」13.3%
■関心のあるニュースや情報に接した際、自身でファクトチェックを行うか?
「行うことはない」26.9%
「気が向いたら行う」14.5%
「必要と思うときは行う」33.0%
「できるだけ行うようにしている」18.5%
「必ず行うようにしている」7.1%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「全体と利用者抽出回答の比較」というテーマについてです。
上記の設問で、回答者全員を対象とした結果について紹介した。
■各メディアで配信されるニュースや情報を、どの程度信頼しているか?(全体)
1位「TV」29.6%
2位「ラジオ」29.3%
3位「新聞」26.7%
最下位は「SNS」13.3%
こちらの回答結果から、各メディアの利用者のみを抽出して再分析すると、
順位に違いはないのですが、信頼性の数値が異なり、新たな分析ができるようになります。
例えば「新聞」利用者を抽出し信頼性を見てみると、
全数で26.7%だったところから『新聞(53.5%)』となり、
各メディア利用者抽出のなかでも最も高くなります。
続いて「ラジオ」についても
全数で29.3%だったところから『ラジオ(51.0%)』、
最下位の「SNS」も全数13.3%に対して『SNS(25.5%)』とアップしました。
どのメディアも【利用者】抽出の結果は、【(利用者・非利用者含む)全体】より、
その信頼度が高いという結果に。
信頼しているからこそ利用し、信頼しないメディアは利用しないので当然ではありますが、
その信頼度の比較は興味深い結果となっています。
いわゆるTVや新聞といったマスメディアについては、利用者の半数以上は信頼をしているのに比較し、
SNSについては利用者においても、信頼している人は1/4程度だということが分かります。
ぜひ、今後の調査分析の際の参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。