
今月の気になる数字「Netflix広告付きプラン導入で2025年通期売上12.5%成長の455億$予測」
6月といえば「梅雨」が日本の風物詩ですが、ここ近年の天候不順で、
毎年の梅雨に変化も大きいそうです。
気象庁気象研究所が過去100年以上の気象を研究分析したところ、
年々、梅雨の降水量が増えていることが分かったそうです。GWP_1505_44.indd
これは、一つには気温の上昇による水蒸気の増加によることが要因だといわれています。
ただ、一方で、梅雨時期の短期集中化も言われており、今年も眺めの猛暑、
大雨注意の夏になりそうな予測。
そんな夏前の梅雨時期の涼しさも、貴重な時期として楽しみたい今日この頃です。
https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2025/02/25/32672.html
とはいえ、しとしと雨が降り続く日は、ついつい家で過ごす時間が増えるものです。
実は、この「おうち時間」の増加こそが、私たちのデジタル行動を大きく左右する要因となるのです。
外出が控えめになる分、自然とスマートフォンやPCを手に取り、ネットの利用時間が増加。
そして、この「巣ごもり」季節には、Eコマースの利用や動画視聴といったデジタル支出も増えているようです。
では、実際に数字はどのような動きを示しているのでしょうか?
在宅中のネット利用とEC利用:自宅で過ごす人の56%が「インターネットをする」と回答しており、
さらにそのうち60%が「ネットショッピングをする」と答えているそうです。
雨の日の売り上げ上位は、本(漫画、雑誌含む)35%、
衣類・雑貨・アクセサリー34%が特に購入されており、
その他、日用品: 27%、食品: 20%なども堅調のようです。
(https://netshop.impress.co.jp/node/226)
また、近年、AIによるパーソナルコンシェルジュ機能や、英会話など話し相手としても
役に立ってくれているアプリも増えています。
SNSでのメッセージチャットだけでなく、AIと過ごすおうち時間も当たり前になってくるかもしれません。
さて、今月の「気になる★数字」
「Netflix広告付きプラン導入で2025年
通期売上12.5%成長の455億$予測」
についてみてみましょう。
https://www.mi-3.com.au/23-04-2025/netflix-keeps-firm-doubling-ad-revenue-2025-overall-revenue-guidance-amid-economic
コロナ禍を機に大きく成長したデジタル動画配信プラットフォームですが、
主要各社が広告付きプランを導入し、新たな収益源とユーザー獲得の手段として確立しつつあります。
コロナ禍の「加入者数至上主義」から、ARPU(Average Revenue Per User:1ユーザーあたり売上)向上と利益確保へと戦略がシフトしているようです。
特に、Netflixの2025年の通期売上高は435億ドルから445億ドルと予測。
既に第1四半期(1-3月期)の売上高は前年同期比12.5%増105億4300万ドルと報告されており、
二桁成長を回復、営業利益27%増と好調です。
この背景には、堅調な会員数増加と料金改定、そして広告収入。
2025年にはグローバルで前年の約2倍になると予測されています。
こうしたNetflixをはじめとするデジタルコンテンツ提供企業は、
オリジナルコンテンツ制作への巨大投資を継続しつつ、
ライブ配信や特定ジャンル(アニメ、スポーツなど)に特化したサービスも存在感を増しています。
日本の貿易赤字に大きな影響を及ぼしている日本人の外資系コンテンツ企業への支払金額の大きさから
「デジタル小作人」などという言葉も登場したように、日本の有料動画配信サービス利用者数は、
2025年には3,890万人に達すると予測されています。
国内OTT(Over-The-Top:インターネットを介して動画や音楽、
テキストなどのコンテンツを配信するサービスの総称)市場全体も2025年には
1兆1,910億円規模に成長すると見込まれるなか、日本国内ではAmazon Prime Videoが
利用者数で首位を維持する見込みだといわれています。
動画配信市場が成長しながら成熟期を迎え、ユーザーの多様なニーズに応えながらも、
持続可能なビジネスモデルを確立しようとしている動きからこれからも目が離せません。