
やっと涼しくなってきてきましたね。
スポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋…なのですが、
新米やお野菜、果物も値上がりしている昨今、献立も含めて悩ましい季節。
一方、運動会や遠足などイベントなどの機会も多く、お子様のいらっしゃる方にとっては
お弁当作りにも知恵と工夫が求められる腕の見せ所といったところでしょうか。
総務省によると、2025年8月の消費者物価指数では
天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数をみていっても、
その他の食料品の値上がりで、「生鮮食品を除く食料」で8.3%上昇。
総合指数は2020年の平均を100として112.1、2024年同月より2.7%上昇のようで、
生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数では前年同月比3.3%上昇しており、
8か月連続の3%台だったもよう。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html
じわじわと生活用品や食品が値上がりしている実感を持っている方も多いと思いますが、
数字からも、そんな生活環境を見て取れるようです。
スーパーでの買い物や公共料金など、私たちの暮らしを取り巻く物価高。
やっと暑さも収まり電気代も抑えられるようになる季節でもありますが、
費用は抑えつつも、楽しく、おいしいものをいただき健康的な生活を送るために、
日々の生活の中で節約についての意識はどう高まっているのか気になるところです。
そんな中、物価高時代の家計に関する興味深い調査を発見しました。
「節約と値上げの意識調査」
(生活協同組合2025年8月発表)
https://jccu.coop/info/up_item/release_20250807_01_01.pdf
■あなたは日頃、節約を意識していますか。
「強く意識している」24.5%
「ある程度意識している」69.3%
「あまり意識していない」5.8%
「全く意識していない」0.4%
■あなたのご家庭では、ここ3か月で、どのような項目の節約を行いましたか。
※結果的にお金を使わなかったという場合も選択してください。(複数回答)
1位「ふだんの食事(食料品・菓子・飲 料・テイクアウトなど)」63.7%
2位「外食」49.0%
3位「衣類・ 靴・服飾雑貨(クリーニング代も含む)」40.2%
■ここ3カ月で、値上がりにより、より安い商品に切り替えたもの、購入頻度や量が減ったものを
次の中から教えてください。
※購入を辞めたものも「購入頻度や量が減ったもの」で回答してください。
1位「デザート・スイーツ・アイス」 26.4%
2位「果物」26.3%
3位「菓子・おやつ」25.7%
4位「米」 24.4%
※安いものに切り替えたもの
1位「紙製品(ティッシュ、トイレットペーパーなど)」19.0%
2位「米」17.1%
3位「パン」12.6%
■続く値上がりの影響によるここ1年でのご自宅での「食生活」の変化があれば教えてください。 (複数回答)
1位「同じようなメニューが増えた」36.2%
2位「手作りが増えた」21.6%
3位「安い材料でかさ増しすることが増えた」21.0%
4位「米の量や頻度が減った」20.5%
5位「総菜の利用が減った」19.8%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「程度を測るリッカート尺度」についてです。
本調査では、
「あなたは日頃、節約を意識していますか」
という設問に対して、選択肢は気持ちの度合を測るために「4件法」を採用しています。
(「強く意識している」、「ある程度意識している」、「あまり意識していない」、「全く意識していない」)
調査設計の際に、この4件法を採用するか5件法を採用するか迷うという方も多いかと思います。
5件法では真ん中に「どちらでもない」「どちらともいえない」といった選択肢を挟むのが一般的。
「どちらともいえない」という中庸の選択肢に回答が集中してしまうケースが多く、
傾向を分析上、明確に打ち出したい場合、結果がやや見えづらくなることが想定されます。
一方、4件法では「どちらともいえない」という中立的な選択肢を設けないため、
あえて、分析結果から傾向を明確につかみやすいというメリットがあります。
回答する立場としては、4件法を採用したとしても「はい」か「いいえ」の2択よりも回答はしやすく、
比較的意思を反映しやすい選択肢であるといえると思います。
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。