梅雨の間は涼しい感じもありましたが、日が出ると一気に真夏日。
「雨の方が涼しくてマシ…」なんという声も聞こえてきます。
ハワイ島では晴ればかりのリゾートエリアより、
ヒロという比較的雨が多い地域に島民が集まっているのが不思議でしたが、
気温上昇がここまで激しいと、うなずける気がします。
2026年6月にも、欧州全域を歴史的な熱波が直撃していたニュースに衝撃が走りました。
フランス・パリで40℃、ロンドンでも35℃を突破したようです。
(https://weathernews.jp/news/202606/250151/)
ギリシャでは43℃を記録し、あまりの暑さに観光客が熱中症で倒れるのを防ぐため、
世界遺産「アクロポリス遺跡」を日中閉鎖するという異例の事態も。
(https://artnewsjapan.com/article/2387)
一方、熱波をもたらす高気圧によって、太陽光発電量が過去最高水準まで伸びたようで
一時はイギリスの電力需要の約半分を太陽光が占めていたという話も聞こえてきました。
日本でも、気象庁が最高気温40℃以上を指す「酷暑日」という名称に定めました。
近年、全国各地で40℃を超える記録的な高温が毎年観測される状況を受けて、
従来の「猛暑日(35℃以上)」だけでは危険な暑さを十分に伝えられないことから、
新たに名称を設ける必要を感じたという背景が。
実は、この「酷暑日」は一般向けアンケートを実施で決定。
約48万8,296件の総投票数で1位に選ばれたようです。
この夏の暑さは、人々の「屋外体験」に変化をもたらしそうです。
かつての夏といえば「海、プール、街歩き」など、アクティブな体験型消費の季節。
子どもたちも、学校でのプールは「気温と水温の合計が65℃超」
「暑さ指数(WBGT)が基準値を上回る」といった状況になると、プールの中止を判断となるそうで、
子どもたちにとっても、夏が変化している近年です。
そんな中、こんな調査を見つけました。
「夏の長期化と暑さによる行動変化に関する実態調査」
(株式会社ロッテ 2026年6月26日発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000110734.html
を見てみましょう。
■約10年前と比べて、直近2,3年は夏の暑さが厳しくなったと感じますか
・「とても感じる」64.9%
・「やや感じる」20.8%
計85.7%が厳しくなったと回答。
■夏の期間が長くなったと感じますか
・「とても感じる」58.2%
・「やや感じる」25.7%
計83.9%が長くなったと回答。
■暑さを理由に諦めた夏の行動はありますか(複数回答)
1位「散歩・街歩き」31.6%
2位「買い物」27.6%
3位「観光・レジャー」24.0%
4位「外で食事」20.6%
5位「外遊び」19.4%
■真夏の外出先でどのような設備があれば外出したいと思いますか
1位「日陰になっている場所」60.6%
2位「給水ができる」40.8%
3位「座れる場所」39.8%
4位「ミストや風がある」30.4%
5位「冷たいものに触れられる」23.9%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「新たなトレンドを示す選択肢の作り方」についてです。
今回の調査では、「暑いから不快ですか?」といった表面的な意識調査にとどまらず、
「何を諦めましたか?(トレードオフ)」を定量化している点です。
「散歩」や「買い物」といった日常的な行動が、暑さによって物理的に削られているというデータは、
小売やサービス業にとって極めて重要です。
例えば、「来店率低下」の要因を顧客の嗜好変化ではなく、環境要因として正しく認識できるからです。
調査設計において、「ユーザーが手放した行動(ペインの可視化)」を聞くことは、
失われた体験の「代替手段」を提案するビジネスチャンスに直結していきます。
ちなみに、本調査は、食品メーカーの株式会社ロッテが調査。
その背景に、アイスクリーム製品をはじめとするブランド強化のために、
渋谷や片瀬西浜海水浴場での“涼スポット”展開や、専門家や社会団体、企業連携のための
推進組織「クールシェルター評議会」発足し、
新しい夏の過ごし方を社会全体に広げていくこと、と書かれていました。
こうした調査をブランディングに活かしていくという企業活動も興味深いです。
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。


