2026年も7月で後半に突入です。
振り返ると、この半年、1年でずいぶん、仕事や生活が変わったことに気付きます。
仕事でもAIが大活躍、まだまだ思うままに使いこなせていないという人もいるでしょうが、
スマホでもPCでもAIモードが当たり前になり、なんでも相談ができる相棒ができたみたいです。
そんななか、
2026年6月には、日本の生成AI利用率がついに51%を突破し、
AIの利用デバイスは、スマホがPCを初めて上回った(スマホ57%、PC43%)という調査
が発表されていました。
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20260406.html
わずか1年前にはこの数字は27%程度だったそうで、
AI利用率はこの1年でほぼ倍増しているんですね。
当初は、AIの危険性含めて懐疑的な向きも多かったと思いますが、
すでにAIは日常化し、もはや「使わない」という選択はなさそうです。
こうなると気になるのは、電力や環境問題です。
生成AI(ChatGPT等)の急速な普及により、AIの学習・推論を支えるデータセンターの
「電力消費量」が世界的な問題になり始めています。
これまでのIT革命と異なり、AI革命は「物理的なエネルギー」を猛烈に消費するのです。
例えば、Googleの通常の検索1回あたりの電力消費が約0.3ワット時(Wh)なのに対し、
ChatGPTへの質問1回あたりの電力消費は約2.9Whと、約10倍の電力が必要。
また、サーバーを冷却するための莫大な電力だけでなく「水(冷却水)」も必要になるそうです。
既に米国の一部地域ではデータセンターによる水不足や電力網のひっ迫が社会問題化しているといわれています。
さて、今月の「気になる★数字」
「AIが引き起こす「電力枯渇」。
2030年1200テラワット時の衝撃」
についてみてみましょう。
ビジネスおよびテクノロジのインサイトを提供する企業であるGartner, Inc.が、
世界のデータセンターの電力消費は、2026年に26%増加するとの見通しを発表。
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20260611-dc-forecast
世界のデータセンターが2026年に消費する電力量は、
前年比26%増の565テラワット時(TWh、テラは1兆)と予測。
AI向けサーバーの消費電力は175TWhと8割以上増え、使用電力全体の3割を占める見込み。
2030年までにデータセンターによる電力消費は、1,200TWh を超えると予測。
つまり、AI利用は、電力供給能力によって制約されることとなるため、
世界中でデータセンター建設ラッシュ。電力確保が重要な戦略の一つになっているようです。
とはいえ、電力も無限ではありません。
逆にデータセンターが増えすぎてしまうと、送電網から供給される電力不足の可能性もあり、
生活者に対する影響も深刻化することも。
AIサービスを維持するためのコストが上がれば、利用者である私たちにとっても
クラウド利用料の高騰(=電力コストの転嫁)も問題になるかもしれません。
AIの大規模活用を見据えた、十分なエネルギー供給やその安定性、冷却機能、環境対策の整った
社会設計や環境設計が必要とされそうです。
今後、AIビジネスの勝者は「最も優れたアルゴリズムを持つ企業」だけではなく、
「最も安価で安定したクリーンエネルギーを確保できた企業」になるというパラダイムシフトも
起こっていく可能性があります。
マイクロソフトの原子力発電所再稼働への投資、Googleが地熱発電のスタートアップ支援なども
こうした背景がありそうです。
暑い夏を迎える今、電力の問題は生活を変えてしまう重要な課題となりそうです。
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