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大学生協から「受験・入学費用に貯蓄を切り崩す家庭が増加!」と発表。ステークホルダーを対象に調査しながら商品の必要性をPRする…の巻。

入学式の学生さんが街にあふれる季節となりました。いやはや、始まりの季節=春はやっぱりウキウキしますね。

ユッキも何か新しいことを始めようと思っています。ゴスペルか、ベリーダンスを周りには勧められていますが、ニッチすぎて友人の偏りの方が心配になる今日この頃です。

さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、時事ネタや話題の調査をもとに、「調査のツボ」と調査担当者のヒントになる「プラス1★アドバイス」をお伝えしています。
ぜひ、実際のアンケート設計にお役立てくださいね。

今回は、こちらを題材にみてみましょう。

■自宅生の受験から入学までにかかった費用

国公立1,256,300円・私立1,492,100円

「貯蓄を切り崩した」34.9%は、11年の29.0%から5.9ポイント増加

新入生の保護者20,906名から集約 「2016年度保護者に聞く新入生調査」概要報告(全国大学生活協同組合連合会 2016年1月10日発表)

http://www.univcoop.or.jp/press/fresh/report.html

確かに、大学生協が大学生の調査をするのは、分かるのですが…学食や、キャンパスライフに関わる調査の方が、生協のPRやイメージアップにもなりそうですよね。

しかしあえて、入学時に保護者に調査する意図とこのお金をテーマにした実態調査を発表する意図が気になります。

生協は、あまり知られていないかもしれませんが、金融部門も結構大きいんですね。

大学生の初めてのひとり暮らしや留学、旅行保険はもちろん親御さんに何かがあった時にも学業継続のための保険商品なども扱っているのですね。

そして、その保険加入と保険金を支払うのは大学生本人ではなく、保護者である。というところがポイントです。

大学生協が、意図しているかどうかは全く別として…この手法は、単なる調査結果を発表するという目的以外に、嬉しい効能もついてくるのです。

調査票に回答しながら、実は、被調査者は自分のこどもたちの大学生活に潜むリスクを認識し、保険の必要性に意識が向きます。あえて、調査アンケートをPRの手段として考えている企業もありますよ。

そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
調査は、単なる結果を出すためでなく、調査中にPRができることも認識すべし

自社商品のステークホルダーに自社商品の必要性をPRする絶好のチャンス!

自社のブランドイメージとステークホルダー(ユーザー)が限りなく一致している場合はあまり苦労しないと思います。

今回の大学生協のように、ステークホルダーが複数いたり、あるいは新規事業で新たなステークホルダーにアプローチしたい…といった場合は、調査をあらたなPR手法として検討する方法もありますね。ぜひ自社での応用も検討してみてくださいね。

ちなみに、今回の調査で、「大学入学式に父親の同席3割」とありました。結構驚いたんですけれど…。

イマドキ親子は就活も2人3脚…と聞いたことがありますが、親御さんっていつまでも大変ですね。

また来週!

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。