
GWは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
少子化が止まらない日本においても、街中で「子どもの日」のイベントや
こいのぼりを見上げる子どもたちの笑顔を見つけるとホッとします。
このこどもの日を機会に、少子化についてニュースでも報道が増える気がします。
厚生労働省が今年2月に発表した2024年度の速報版では、
9年連続で出生数の最少を更新し続け、過去最少72万988人となった旨を報告。
少子化の進行は想定より15年早い経過のもよう。
実は、正確な数値は毎年6月に発表されるのですが、この2月に公表される速報値は
日本で生まれた外国人などを含んでいるため、日本人のみの出生数は70万人を割り込む
可能性が高いということも報道されていました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2024/01.html
過去を振り返ると、日本人の出生数は、1949年の第1次ベビーブームには269万6638人を記録。
1973年の第2次ベビーブームは209万1983人と、2024年の約3倍だったのですね。
2016年に初めて100万人を割り込んで以降、下げ止まっていない出生数。
一方、この速報版のなかで、死亡数は前年比1.8%増の161万8684人で、
過去最多を4年連続で更新したようです。
少子化対策に対して気になる婚姻件数は49万9999組だそうで、
90年ぶりに50万組を下回った2023年から2.2%増。少し明るい兆しも感じつつ、
新型コロナウイルスの影響で婚姻数は大きく減少したため、コロナ禍前水準には戻っていないようです。
また、死亡数から出生数を引いた「人口自然減数」は89万7696人。
人口減少幅は前年から約6.5万人拡大。日本人の減少に対して、政策が急務だと実感します。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250227-OYT1T50235/
さて、今月の「気になる★数字」
「紛争下の子ども4億7,300万人
今や6人に1人超で1990年代の2倍に」
についてみてみましょう。
https://www.unicef.or.jp/news/2024/0188.html
こちらは、2024年末にユニセフ(国連児童基金)から発表された調査リリースです。
世界の子ども(「18歳未満のすべての者」と定義。ただし、適用される法律によって成年に達する年齢が異なる場合は、その法律が優先されることがある)は、世界人口の約3割を占めていますが、
難民の約4割、国内避難民の約半数が子どものようです。
世界では今、第二次世界大戦後、最も多くの紛争が発生し、
紛争地域に暮らす子どもの割合は、1990年代に約10%から、現在は19%に。
2023年には既に4,720万人の子どもが紛争や暴力により非難を余儀なくされ、
2024年、ハイチ、レバノン、ミャンマー、パレスチナ、スーダンなどでの紛争激化。
ユニセフ事務局長キャサリン・ラッセルによると、
「2024年は紛争下にある子どもたちにとってユニセフの歴史上最悪の年の一つ」、「子どもたちが、世界の無秩序な戦争の巻き添え被害を受ける世代となることを許してはなりません」とコメントしています。
ちなみに、最新のユニセフの「世界の子ども白書2024」UNICEF_SOWC_2024.pdfによると、
2050年には世界における少子化、アフリカ地域で4割、アジア地域で2割の減少が予測。
子どもたちが相対的に減少することにより、ますます子どもたちの声が
社会や世界に届きづらくなることも危惧しています。
こうした人口動態の変化のほか、気候・環境危機、AIを中心とした先端技術の進展がもたらす
社会変化や危機についてレポートされています。
サステナブルな社会を作り、子どもたちが新しい世界を生き生きと作り替えていけるように 子どもを取りまくすべての人たちが、世界の平和や協調・発展を目指していく大切さを実感した春です。
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