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男性は正月、女性はGWに体重増加!50代女性は体重減少 対象者のカラクリには注意せよ!

衝撃的なデータですね!スマフォアプリで体重チェックをしている約12万人を対象に1年間の体重を分析。

女性はお正月じゃなくてゴールデンウイークが要注意だとか…季節もいいし、外でも家でも飲んじゃいますよね…やっぱり(笑)

さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、時事ネタや話題の調査をもとに、「調査のツボ」と調査担当者のヒントになる「プラス1★アドバイス」をお伝えしています。
ぜひ、実際のアンケート設計にお役立てくださいね。

今回の調査は、まさにゴールデンウイーク直前に刺さるテーマでした。

「2016年 平均体重の変化に関するからだデータ調査」ドコモ・ヘルスケア株式会社 (2016年12月16日発表)

http://www.d-healthcare.co.jp/newsrelease/20161216/

■20代女性と30代女性で夏に体重が減少

■女性平均体重は 40代 > 30代 > 50代 > 20代 > 60代

■男性平均体重は 40代 > 50代 > 30代 > 20代 > 60代

これを見ると、男女ともに40代の体重が一番重いということになりますが、イメージでは、女性は50代の方がでっぷりしがちなイメージ。

登録者女性の40代より50代の平均体重は1Kg低く、さらに50代より60代が2Kg低くなっています。

母親世代を見ていると、さらに60代の方がでっぷり来そうな気がしますが、このデータ正しいですか??という気持ちになります。

以前にもお話しましたが、昨今増えている「集計データ型」調査結果は、以下の3つを抑えて、分析に惑わされないようにしましょう。(自社から発表する時の注意はワンポイントアドバイスをご覧ください)

  • 調査母数が少なすぎないか → 今回は12万人と大型サンプル
  • 内訳に偏りはないか → 体重測定アプリを利用するのは女性のイメージがあるのに、12万人のうち2/3が男性会員ですね。
  • 対象者のマインドに偏りはないか… → 回答者の年齢層は公開されていませんがアプリで体重を管理する50代以上はまだ少数派かも…

そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
商品価値をPRする絶好の機会。調査対象者の偏り=特徴を前面に打ち出して発表せよ!

アプリやIOTでの行動把握が分析されて発表される事例が増えていますが、自社から発信する場合は、先ほど申し上げたように、一般調査とは異なり、調査対象者にどうしても偏りがでているため、調査分析コメントは本当に難しいと思います。

なので、あえて、一般調査結果のような発表の仕方ではなく、自社アプリや自社商品のユーザーの特長を前面に打ち出した調査分析にするのもひとつの手だと思います。

上記の調査事例なら、あえて、男性の結果だけにフォーカスするとか、アプリを使う50代、60代女性は健康に気を使っている全国平均よりもスリムな女性。

つまり「アプリで健康管理するアラフィフ&アラカンは、健康スリム」など、むしろ、商品特長として伝えてしまってもよいと思います。いずれにせよ、取り扱いを一般調査とは分けることがポイントですね。

次回もお楽しみに!

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。