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58%が「台風は嫌だ」?!何から調査するか?が説得力に大きく関わる…の巻

今年含めて、なんとなく気候変動がおかしな感じですが…この時期、例年台風が多いな…と思っていたら…9月11日、閏年なら9月10日、そして数十年以上のスパンでは、立春の変動により9月12日が立春を起算日(第1日目)として220日目(立春の219日後の日)にあたるため、「二百二十日(にひゃくはつか)」という雑節のひとつだそうです。

勉強になります。

八朔(旧暦8月1日)・二百十日とともに、天候が悪くなる農家の三大厄日とされてきたそうで、統計的には、台風は二百十日から9月下旬にかけて襲来することが多く、二百十日よりも二百二十日の方を警戒する必要があると言い伝えられてきたそうです。

稲作中心の日本文化は、こういった自然の流れをうまく組み込んだ今宵と生きてきたのですね。

ということで今回のテーマは「台風」です。

「Tenki.jpラボ 『台風』に関するアンケート」(日本気象協会/ALiNKインターネット 2016年9月発表)

http://www.tenki.jp/suppl/tenkijp_labo/2016/09/07/15411.html

■ 台風は嫌だ 20代 55%、30代 56% 、40代 63%

■ 台風による一番の被害は何ですか?   「交通機関の乱れ」50.4%

■ あなたは台風被害を受けたことがありますか? 「ある」35.3%

この調査、面白いですよね。まず、台風が「嫌かどうか」を聞いているわけです。

そもそも、好きな人はあんまりいないと思うテーマですが、「嫌い」とはっきり解凍する人は半分くらい。

まあ、普通の人は好きか嫌いかなんて、普段考えないですね。実はなんとなく、違和感と面白おかしさを感じてしまうのは調査の順番なんだと思います。

今回のワンポイント★プラスは…ちょっと大きすぎるテーマなのですが、
調査トピックスに対して「何を聞くのか」という基本行動について考えます。

ポイントは3つ。

  • 1)実態を確認する
  • 2)実態に対する事実、詳細を確認する
  • 3)期待、満足度、今後の希望を確認する

こちらが調査の流れとしては王道です。

回答する側も、まずはテーマに関する実態=経験を大まかに思いだし、その詳細について記憶をたどりながら、その時の感情を事実背景=理由とともに思い出す。

少しでもその因果関係を明確にしながら調査を進めると、より分析しやすい結果が出せそうな気がします。

ただし、人間は必ずしも論理的ではないため、回答が本当のところ正確かどうかは分かりません。行動調査を短期間で繰り返すパルス調査のようなものを実施したくなる気持ちはよくわかります。

しかし、さらに分析は難しくなるのですよね…人間は論理的に行動しているとは限らないので。また、あらためて、行動調査をテーマに書いていけたらと思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

次回もお楽しみに!

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