12月も引き続きユッキのニュージランド旅ネタに絡めて調査ネタを選定しています。旅レポと一緒にお楽しみください。
今回の旅では、ついにAirbndb初体験でした。中心街のさらにど真ん中の超便利なタワーマンション、アジア系のOLさんのお部屋にチェックイン。金曜日は飲みにいくけど、週末は友達と電話したり、家でビデオ三昧…というのが彼女のスタイルだそう。休日に若い女子が家ですっぴんで寛いでいる姿は世界共通、ほほえましいですね。
アジア各国の経済的台頭で、豊かな人たちが増えたり、LCCなど低価格の航空便が増えていて、世界で海外旅行をする人が急増中。10億人を突破したという話が数年前にありました。とにかく世界中の都市でホテルが足りない。日本の核都市でもホテルの価格は急上昇。民泊は、そういった意味では安くて、地元が体感できるけど、サービスやホスピタリティは皆無。一切合切面倒をみてくれて、徹底的に甘やかしてくれるホテルサービスと大人のバックパックの強い味方=民泊の旅の2極化が進む予感がします。
ということで、今回は「ホテル」をテーマに、調査設計検証します。
「日本ホテル会員プログラム顧客満足度調査」(J.D. パワー 2017年11月発表)
http://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2017_Japan_Hotel_Loyalty_and_Reward_Program_Satisfaction
■会員プログラム利用のきっかけは、
宿泊料金の割引やポイント獲得などコスト面、宿泊手続きが簡単になるといった利便性
■実際に利用した際に満足度向上につながるのは、
付帯施設や料飲施設の利用などを含め、ホテルでの滞在経験を豊かにするサービス
■各会員プログラムのランキングは、
- 1位「スターウッド プリファードゲスト」が653ポイント
- 2位「ヒルトン・オナーズ」が638ポイント
- 3位「「マリオット リワード/ザ・リッツカールトン・リワード」637ポイント
さて、この調査は満足度調査なので、対象者は「ホテルの会員プログラム」参加している、または参加経験者でないと回答できないわけです。
となると、年1回程度旅行でホテルを使う人や、会社が宿泊手配をしてくれる出張族なども個人でホテル会員プログラムに入るとは限りません。つまり、調査対象者が限られてしまいます。こんな調査対象者をどう集めるか…が難しいとは思います。
今回のワンポイント★プラスは…
「大型調査の対象者を切り出して、一粒で2度も3度も美味しいリリース作りを考えてみる」です。
今回の調査リリースにこんな記載があります。
「「2017年日本ホテル宿泊客満足度調査」の調査対象者のうち、ホテルの会員プログラムに加入、登録する者が当調査の対象者であり、直近1年間に最もよく利用したホテルの会員プログラムについて利用の実態や満足度を聴取した」とあります。
別の調査の回答者から、対象者を割り出して、追加で調査を掛けていくという手法でリリースされています。当然、別調査で確認した項目も分析軸として用いることもできますし、より効率よく調査結果を活用できるといえると思います。何度も別の調査を企画したり、発信するより、1つの調査をもっと使い倒す方法もあるんですね。今後の調査設計のヒントになれば幸いです。
次回もお楽しみに!
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。