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若年層はパスワードにルーズ?アジアは生体認証がスタンダード

先週に引き続き、デジタルネイティブが席巻する調査をご紹介します。

新しい技術が生まれると、その時代や世代から普及し始めたデジタル技術や機器がスタンダードになり、先行していた世代やエリアでは乗り換えに時間がかかり、気がつくと置いていかれてしまうという逆転現象が目立ち始めています。

例えばエリアGAPが大きいのは、キャッシュレス。

アフリカや中国では、すでに道端の屋台でも端末決済。まだまだ現金決済が主流の日本は大きく遅れをとっている状況です。

また、今の子どもたちはスマホはもちろん、VRやARも当たり前。4D映画館で気持ち悪くなっている場合じゃないユッキ世代です。

そんな、世界的な逆転現象のひとつがこのIDの話題。IBMがIDに関するグローバル調査を発表しています。

「IDの未来に関する調査」(IBM2018年1月発表)

https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/53670.wss

■地域;パスワードや認証に対する考え方

*生体認証をよく知っている
EU40%、米国34%、アジア太平洋61%

*生体認証を使い慣れている
EU65%、米国57%、アジア太平洋78%

米国では、23%の回答者が生体認証の利用に関心がないと回答。世界平均の2倍近くに上っています。

■世代間:オンラインIDの保護に関する考え方

*特殊文字、数字、および文字を組み合わせた複雑なパスワード使用
ミレニアル世代42%、55歳以上の世代では49%

*同じパスワードを複数回流用
ミレニアル世代41%、55歳以上31%。

*生体認証を使い慣れている
ミレニアル世代75%、55歳以上の世代の58%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
何かとキーワードとなる「ミレニアル世代」です。

2000年代に成人あるいは社会人になる世代。

1980年代から2000年代初頭生まれの人たちを指すことが多く、米国ではベビーブーマーの子世代にあたるY世代やデジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる世代。

たとえば、日本でもかつて話題となった団塊ジュニアのように米国内では人口ボリュームが大きく、マーケティング的にも注目されている世代です。

宿題はPCで提出するのは当たり前、暗記もレクチャーもゲームアプリで遊ぶように学んできたデジタル世代です。
今後のヒントになれば幸いです。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。