昨年から仮想通貨のTVCMが始まったり、資金流出の事件が起こったりと話題がてんこ盛りの仮想通貨。
若干、危険な部分も報道されたり、仮想通貨を元締めている企業も新興企業が多く怪しさを感じたり、、、各国の金融政策のなかで上がらない金利の銀行に預けてるよりも良さそうだとは思うものの、仮想通貨はまだまだ怖いと感じている人も多いのではないでしょうか。
今年のGWに上海に行って驚いたのは空港のDFSにブランド財布が売っていないこと。正確にいうと、広いDFSショップに3点ほど置いてありましたが、、上海では屋台でもスマホ決済が浸透しているほどで現金を取り出している私は原始人か?と思うほど。
中国はいまや、デジタル金融業は世界で一番進んでいるともいえるかもしれません。
アリペイを擁するアントフィナンシャル、ウィーチャットペイを持つテンセントが世界をリードしていると言えるでしょうか。
そんななか、ついにフェイスブックが2020年をめどにスタートするという動きが。
ロイター通信によると、FacebookがスイスでLibra Networksという名称で金融サービス会社を登記したそう。
Libra(てんびん座)という名前はLIBORをもじったもの?と言われています。LIBORとは、London Inter-bank Offered Rate(ロンドン銀行間出し手金利)の略で、銀行間での借入の基準金利のこと。
LIBORが銀行向けなら、Libraは一般市民向け、、、とまことしやかに噂されているそう。Facebookの仮想通貨は、Facebookを介して、無料で転送可能にすることを想定しているとか。
またFacebookは、ATMのような物理的な装置の導入も検討中。
ユーザーは、それを使えば仮想通貨を通常の貨幣と交換することもできるんですね。
こんな構想を実現できちゃうのはなにを隠そうPayPal元社長、現在はFacebookのMessenger担当の副社長David Marcus氏がいるから。もちろん世界でも最も優秀なエンジニアたちの力があるからとも言えますが。
さて、今月の「気になる★数字」は…
「世界27億人のフェイスブックユーザー」
中国のSNSプラットフォーマーが個人の信用をポイント化する動きで話題になっていますが、世界27億人はフェイスブックで信用取引を開始するということが実現すると、個人の生活においては銀行の必要性がもはやなくなってしまう気もします。
便利な世の中になるのと同時に、デジタルマネーは、情報流出や責任の所在が見えにくく、限定された関係性に閉じられた価値交換であればあるほど、その価値変動も大きくなりそうですし価値の実感もしづらいものになりそうです。
なんて、アナログなことを言っていると時代に取り残されちゃいそうなので、前向きに捉えたいと思います。
それにしても、ブランド財布に何万円もかけていた時代が懐かしい。
(参考) https://techcrunch.com/2019/06/06/facebook-libra-launch/
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