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今月の気になる数字「マーケティング4.0」認知だけを図るPRに反旗を翻す消費者!

今年は気づくと本屋にいるユッキ。どんどん家にビジネス書が増えていて困っているので、連休中は本の整理にいそしみつつ、なぜこんなことに、、、と、思わず苦笑する連休最後の月曜日。

今年は3連休が多くて、休み前はついつい本屋に立ち寄っちゃうんっですね。きっと暇で本でも読む時間があるだろうと、本を買ってしまうわけです。

しかし毎度のことながら、意外と3連休にはイベントも多くあっという間。買った本は消化しきれないままBOOKOFFへと護送されていくという悪循環にw。

昔は本を捨てるという行為がどうも罪悪感たっぷりで、読むまで手放さずしかも駅や図書館の「どうぞ誰でも持って行ってくださいコーナー」に持って行ったりしてました。(結構昔ですが、四谷3丁目に住んでいた時に駅に小さな書棚が置いてあって、 そこを眺めるのが仕事帰りの癒しだったのが懐かしい、、、)

今はシステム化された古本屋さんが引き取ってくれるので、罪悪感も減り、読まなかった本もじゃんじゃん流通させるという。。。よく考えれば、すごくもったいないんですけどね。

そんななか、最近の書店で気付きませんか?

「4.0本」の多さ!

ざっと、書店のビジネス書コーナーを眺めたところでも

「コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則」
「BANK4.0未来の銀行」
「医療4.0 (第4次産業革命時代の医療)」
「Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて」
「日本型ロジスティクス4.0-サービス多様化、物流費上昇、人手不足を一挙解決」
「見える化4.0 AI×IoTで「稼ぐ力」を取り戻せ!」
「アグリカルチャー4.0の時代 農村DX革命」

という感じで、とにかく“4.0”が踊っている感じですが、正直、それぞれ1.0が何で、3.0が何だったか分らない分野についてはさっぱりですが、なんとなく、すごく進化しちゃってるから、追いつかないとマズイじゃん、、、的な気持ちにさせられるのが不思議です(笑)

ちなみに「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる」みたいに、ユッキの気持ちに応えるように、比較型のタイトルも。

そもそも、この“4.0“の源流について振り返ってみると、2015年の「インダストリー4.0 第4次産業革命の全貌」だったかなと思ったりします。ビジネスを激変させる最先端の人工知能やIoTについて注目が集まった時期ですね。

さらに遡ると、元々は“Web 2.0”始まったかなとおもいます。

Wikiによれば、「Web2.0とは、2000年代中頃以降における、ウェブの新しい利用法を指す流行語である。2005年に発祥し、その後2年間ほど流行した。ティム・オライリーによって提唱された概念であり、狭義には、旧来は情報の送り手と受け手が固定され送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化し、誰もがウェブサイトを通して、自由に情報を発信できるように変化したウェブの利用状態のことである。」とあります。

なんだか、今や当たり前になってしまったこの世界観がたくさんの書籍が多数のページを費やして解説していた時代があったとは隔世の感がありますが(笑)きっと数年経ったら、「“4.0”とか言っちゃって、、、」と笑いが起こる時代になってしまうのかもしれませんね。

さて、今月の「気になる★数字」は…
「マーケティング4.0 新効果指標誕生」について。

今回、前置き長くてすみません(苦笑)

これまで、広告媒体といえばTV、新聞、雑誌が3代メディア。いずれもその効果性を把握するのは視聴率や媒体部数などといった非常に曖昧だったわけです。読んだからって買ったかどうかわからない訳ですから。それがネットでの広告やECが台頭し、その行動把握が可能になりました。

広告主にとって、広告の最終目的である売上アップ、もっというと利益アップに対してどの程度の寄与があったのかを見られる非常に厳しい時代になっています。そういった意味では広告業界は本当に厳しい時代を迎えたといっても過言ではありません。

そこで、認知率一辺倒だった広告の結果指標に、「PAR(購買行動率)」と「BAR(ブランド推奨率)」という新しい指標が追加されより、広告効果を上げるためのボトルネックを精緻に把握し、商品ごと、ターゲットごとに「売るための戦略」を考えましょう。ということになっているわけです。

IDMA(アイドマ)の法則って聞いたことありますか?すでにすごく古くなっちゃってますがw。消費者がある商品を知って購入に至るまでの段階を下記のように整理したものです。

Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)

それが、ネット時代になって、電通等によりAISAS(エーサス、アイサス)

Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Action(行動、購入)
Share(共有、商品評価をネット上で共有しあう)

に変化していきました。

その後、なんか色々あった気もしますが、マーケティング4.0時代ではカスタマージャーニー『5A』になりました!

Aware(認知)
Appeal(訴求)
Ask(調査)
Act(行動)
Advocate(推奨)

オンラインとオフラインの融合が進む中で行動プロセスが多様化・複雑化するなかで既存顧客のロイヤルティー(忠誠心)を高め、推奨者を増やすことが重要に。消費者も人口減とともに減ってくるので、ますます一人一人のLTV(顧客生涯価値)を高めることも大事。

その一人ひとりからオススメしてもらって新たな顧客を獲得する。これを時間をかけてこれをやることこそが「マーケティング4.0」なのだそうです。(参考例 https://www.advertimes.com/20180215/article265817/2/

なんとなく、マーケティングについては、すでに5.0時代の新しい手法が出てきてる気がしますが、次の理論が流行るのを待って、またご紹介させていただきますね!

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。