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花粉症薬が保険適用外に?!知らなかった人が8割

世の中、感染症対策に追われている中ですが、やはり今年もやって来ました!
花粉症の季節。

昨年の夏が暑かったこともあり今年の花粉も多めとか。
暖かったり、急に雪が降ったりと依然、不安定な天候ですが、花粉の季節は確実に巡ってきていることを実感するユッキです。

今年はマスクも不足しているので、本当に大変ですよね。
こんな世の中なのである意味、ウキウキする春の陽気でも外出しないという選択もあるかもしれませんが、やはり、家の中でも花粉は入ってきますしね。さてそんな中、衝撃的な情報をネットで発見!

新型コロナウイルス対応でマスクが世界的に不足する中、花粉症を取り巻く状況に向い風が。。。

実は今、花粉症治療を保険適用外にするという改革案が議論されていることを知っていましたか?
これは大変です。全国民のうち多くの人が花粉症に悩まされる日本において、いったいどうなるのでしょう?気になりますね。

ニュースによるとポイントは下記。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082200648&g=eco

※健康保険組合で構成する健康保険組合連合会(健保連)が、医療機関で処方される市販薬と同じ成分の花粉症治療薬について、医療保険の適用から除外し全額自己負担にすべきだと提言。
※保険財政悪化への対応策と位置付け、最大で年600億円程度の医療費削減効果と試算。これまで1~3割の支払いで済んでいた患者の負担は重くなる。それにより、全体の消費1%押し下げになるのではないかと第一生命経済研は試算
※背景は、2020年度診療報酬改定に向け、今秋から本格化する中央社会保険医療協議会が、16年10月から18年9月までの加入者の医療機関受診状況を分析。市販薬と同一成分の花粉症薬について、保険適用からの除外を1種類に限った場合でも年37億円の医療費削減が可能に。
※高齢者医療を支える拠出金の負担増の補填となる対策として検討開始

いやはや、確かに花粉症を発症しているのはお年寄りには少なく、子供や若者、その保護者にあたる働き盛りの世代が中心となるため保険適用外にしてもなんとか払い切れるだろうという試算なのでしょうか。

それにしても、そもそも花粉症にによって年額600億の医療費が拠出されていたということにも驚きですね!

ということで、ユッキと同じようにこの議論を知らなかった人が8割もいるよ!と警鐘をならした調査リリースを発見したのでシェアします。

「花粉症薬や湿布薬などの一部の薬が保険適用外となる改革案が議論されている中、調査結果から、そのことを知らずに、花粉症のシーズンを迎えようとしている様子が明らかになりました」

今回は花粉症に関する調査を見てみたいと思います。

「花粉症の実態調査」(医療法人社団SEC新宿駅前クリニック発表 2020月2月発表)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000053170.html

花粉症の20〜60代以上の男女200人(男性 79人、女性121人)

■今後、花粉症が健康保険適用外になる可能性があることを知っていましたか?

「知っていた」23%
「知らなかった」77%

■花粉症が健康保険適用外になったらどう感じますか?

「不満」54.5%
「やや不満」32%
「やや納得」12.5%
「納得」1%

■花粉症対策で仕事中に必要なアイテムは何ですか?(複数選択)

1位「マスク」77%
2位「ティッシュ」66%
3位「目薬」55%
4位「内服薬」48%
5位「空気清浄機」26%

・自身で行っている対処

いろいろ対策を試しましたが、マスクが一番効きました。(40代:男性)
空気清浄機を使用し始めたら症状が軽くなったのでオススメです。(30代:女性)
症状が出る前に薬の服用、マスクの装着をはじめピークに備えること(50代:男性)

■新型コロナウイルスの影響でマスクが買えないなど、ご自身の花粉症対策に影響がでましたか?

「出た」47.5%
「どちらともいえない」23.5%
「出ていない」29%

■職場でマスク禁止になったらどうしますか?

「指示に従う」37.5%
「使用の交渉をする」55%
「禁止されても着用する」7.5%

■花粉症に対して職場の理解が無いと感じたことはありますか?

「ある」10%
「どちらかといえばある」23%
「どちらかといえばない」29%
「ない」38%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「発信元の意図を汲み取ってみる」についてです。

さまざまな意向調査が、日々多数各所からリリースされています。良い調査リリースについては「タイミング×見出し」がポイント。この掛け算の指数が高ければ高いほどメディアにとりあげられ、認知を高めることができるのです。

が、ここは調査担当者として、もう一つ、調査を読み解くためのメガネが必要です。

それは発信したのは「誰か×目的」を必ず確認し読み解くこと。誰が何のために調査企画し、発信しているのかを把握していないと見出しの意味合いに踊らされ、誤った認識を持ってしまうことになるということです。

今回の調査はとても面白いです。
新宿の専門医院が独自に調査リリースしているのです。色々と関連サイトを調べていくと医院長の個人サイトもみつかりました。そこには「Web集客」についてのノウハウを掲載しているコーナーも。

今回のように専門医院として、世の中に認知度が低いけれど、とても重要な情報、もちろん自社の患者にとっても有効な情報を発信し、発信元に関心を持ってもらうための施策の一つとしての調査リリースだったりします。

単に法改正についてブログなどで発信する方法もありますが、

・より公共性の高い情報に転換すること
・中立的な情報に転換すること

がマスメディアに載せていく視点としてはとても大切です。その一方でこの2条件によって抽象度が高まりすぎると独自性がない。一般のニュースみたいになってしまい発信元に関心を持たせることができません。

そういった意味では独自調査によって、情報のユニークさを担保し自社の患者だけでなく世の中で花粉症に悩む人たち皆さんに情報を届けるというスタンスでの発信となっています。
公共性と独自性のバランスが調査リリースにはとても大切な因子となります。

ぜひ参考にしてみて下さい。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。