巣ごもり消費にだいぶ慣れてきた方も増えて来た頃でしょうか。遠出はできない代わりに体を動かそうと近所を歩くことがふえ、すっかり街に詳しくなってきた今日この頃です。
当然、残念ながら臨時休業の店舗も多い中、思いがけないお店がテイクアウトを始めていて、通ううちにすっかり顔馴染みになったお店も増えました。
なんとなくは入りづらかった地元の人たちに愛されてきたような居酒屋さんも、狭い間口を開けて、可愛いおばちゃんから声をかけてもらうと昔からの顔馴染みだったような気分になり、ほっこりします。
そんな中、発見があったのは、「自由にいろんなものを作ってみる、売ってみる」ということ。
もちろん飲食店の場合は、衛生管理法や規制や法律内でということなのですが、、、和風居酒屋だからといってイタリアンを作っても良いわけですしイタリア料理屋さんが、おにぎり弁当を売っても良いわけです。
ユッキの暮らす街では、商店街で月に1度フリーマーケットがありました。現在はもちろん休止中ですが、商店街のいろんなお店が在庫だけではなくいろんな手作り品やリサイクル品を売ったりしていて発見がありました。
時計屋のご主人は、そういえば夏祭りでも焼きそば係だったよね〜とか美容院のマダムは刺繍小物作りが趣味だったんだ〜とか(笑)マスクを売っている中華料理屋さんがニュースで話題になっていましたが、まあ、それもあり?!の状況なのかもしれません。テイクアウト開始によって、お店の方々が外に扉を開いてくれている感じガシます。
新しいつながりが始まって、街が一丸となり暮らしを応援してくれている感じが心強いですね。
そこで、今回はテイクアウトに関する調査を見てみたいと思います。
「消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情」(Retty 2020月4月30日発表)
https://note.com/retty_inc/n/nb05b857c32ea
調査対象者とテイクアウトの定義はこちら
「Retty」アプリユーザーにアンケート配信、回答者のなかから緊急事態宣言・特定警戒都道府県に指定されている13都道府県に居住する会社員・会社役員・自営業・パート・アルバイト・主婦・学生・その他 (計615名)
※「テイクアウト」の定義;イタリアン・中華・定食屋などの店内飲食を前提とした飲食店(ファーストフード含む)のテイクアウトのみを対象。デリバリー・コンビニ・スーパー・弁当屋のテイクアウトは含みません。
■緊急事態宣言前の外食頻度はどれくらいですか?(ディナー)
・「ほぼ毎日」10.1%
・「週2〜3回」27.8%
・「週1回」21.0%
・「2〜3週に1回」27.8%
・「月1回」8.6%
・「月1回以下」7.6%
週に1回以上外食をしていたという回答が約57%
■「緊急事態宣言」発令後に飲食店でテイクアウトを利用しましたか?
・「はい」56.4%
・「いいえ」43.6%と半数以上がテイクアウトを利用していると回答。
■テイクアウトを利用する理由は何ですか?(複数回答可)
・「美味しいものを食べたい」75.6%
・「飲食店を応援したい」72.9%
・「自炊が大変」34.0%
・「特別感を持ちたいから」12.1%
・「コンビニ弁当に飽きたから」9.5%
■「緊急事態宣言」発令後、どんなお店でテイクアウトを利用しましたか?(複数回答可)
・「店内利用経験はあるがテイクアウト利用は初めてのお店」46.9%
・「店内利用もテイクアウトも全くの初めてのお店」27.5%
・「店内利用もテイクアウトも以前から利用していたお店」24.9%
■どのようにしてテイクアウトをやっていることを知りましたか?(複数回答可)
・「グルメサービス以外のSNS」41%
・「お店の前に掲示される看板」37.5%
・「お店の前で宣伝している店員さんに聞いた」15.6%
・「お店のホームページ」 15.6%
・「お店で店員さんに聞いた」 13.3%
・「友人、知人に聞いた」10.7%
・「グルメサービスを見た」10.7%
■今後、テイクアウトを実施している飲食店に対して、求めることを教えてください。(複数回答可)
1位「料理の質が良い」48.6%
2位「衛生面が安全」48.0%
3位「どんなメニューなのか事前にわかる」39.5%
4位「テイクアウトをやっているか事前にわかる」38.7%
5位「店員がマスクをしている」29.9%
6位「事前に予約ができる」28.3%
■店のジャンルを教えてください。(複数回答可)
1位「居酒屋、バー」35.4%
2位「イタリアン」25.4%
3位「和食」23.9%
4位「ファーストフード」21.0%
5位「丼もの」19.9%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「調査対象者とテーマの深い関係」についてです。
このブログでも何度かお伝えしていますが、やはり調査リリースを読むときも作る時も調査対象者が肝になります。
今回は、レストラン情報を提供している企業の会員を対象とした調査になっています。
元々、外食に関心やこだわりが高めの方が多いことが想定されますね。本調査では、きちんと、緊急事態宣言が出ている地域の回答者を抽出されています。とはいえ、近隣にテイクアウトをやっているお店のバリエーションが可能な場所に居住している方が多いのかなという印象です。
例えば、全国調調査、全年代調査と言っても、意外と調査資料を深掘りして見ていると気づくこともあります。
東京都の回答者と言っても、新宿、渋谷といったターミナルに近いかたから住宅地の広がる都下から、もっというと、伊豆大島など東京都の諸島に住んでいる方まで幅広にいるわけです。
年代調査も、結構落とし穴になるのが「20代前半」と「40代女性」です。「20代」は学生から社会人まで幅広い属性が含まれてしまっているのですが意外と調査サンプルによっては、時間のある学生が多く含まれてしまっていることがあります。
若手社会人をイメージしながら調査結果を読んでいると、「あれ?学生っぽい結果だな」と思うことがあり、詳しくサンプルを見ていくと「なーんだ。学生が多かったのね」と気づくことがあります。
40代女性も同様で、専業主婦、正社員、アルバイトなどという職業別に広がりがあるだけでなく、子供がベビー、幼児、小中学生、、、とライフステージによって様々。少し古いですが、博報堂から「末子度」を基準に調査発表をしていましたが、
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2011/09/20021125.pdf
とても、調査結果が読みやすく、手触り実感のある調査レポートでした。
「末子度」とは、子供の数にかかわらず、一番下の子供の年齢によってママや家族の行動や消費が変化することを想定した調査になっています。
こういったターゲットに対する「新たな基準」によって、より調査が使いやすくわかりやすい物になる革命的な?!調査もあるんだなーと感銘を受けたものでした。調査対象の考え方や抽出の仕方については、とても奥深いテーマですね。今後もウオッチしていきたいと思います。
ということで、今日も近所のテイクアウトをパトロールしに行きいたいと思います!
ちなみに、お気に入りの本格カシミールカレー屋さんなのですが、何度、ライスをお願いしても、3つ折のナンしか手渡されません。
一度は、オーダー表まで一緒に書いたのに、、、涙。
待っている間にヨーグルトラッシーをサービスしてくれるのでつい、気が緩んで、渡されるママ、中身を確認せずに帰ってきてしまいます。まあ、こんな緩さも必要なのかもしれませんね。
ぜひ参考にしてみて下さい。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。