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今月の気になる数字「TVCMに異変?!ACジャパン前年比7倍2000本超え!」

3月、4月はテレビを見ていて、一般チャンネルの夜間のゴールデンタイムでも昼間にやっているような通販やなんとか自然食品などのCMが目立っていていったい今何時?!と思ったりすることありませんでしたか?

そして、東日本大震災の時期にも多かったACジャパンの心温まるCMも見ますね。
当時も、不安や殺伐としたニュースが多い中、ACジャパンのCMにほっこりしたり勇気をもらったり、日本人の思いやりや礼儀正しさなど道徳的な気持ちを思い出した人も多かったと思います。

ちなみに、ACジャパンとは…(https://www.ad-c.or.jp/about_ac/index.html)

「民間の力で、少しでも世の中のお役にたつ活動をしたい」と1971年に設立された公益団体。
設立当初、会員企業114社から現在1000社を超え、2009年 社団法人公共広告機構から社団法人ACジャパンに名称変更し、2011年 公益社団法人ACジャパンとして、再スタートしてさまざまなキャンペーンを展開。「公共マナー」「環境問題」「親子のコミュニケーション」といった時代を超えた普遍的なテーマ、「認知症の問題」「スマホマナーの問題」「喫緊の医療問題」など時代的なテーマ、公共福祉活動に取り組んでいる団体を支援するキャンペーン、阪神淡路大震災、東日本大震災など、大災害が発生時など社会がその時もっとも必要としているメッセージを発信。

ACジャパンの活動は、民間の企業・団体が持てる資源を出し合い、社会にとって有益なメッセージを広告として発信するCSR(Corporate Social Responsibility)活動…なのだそう。

では、ACジャパンの広告が流れる仕組みは?というと…
自然災害などの不可抗力の事象が発生した際、広告主企業が自粛などを理由に、自ら申請することによりその企業のCMをACジャパンのCM(公共広告)へ出稿料は広告主負担で差し替えるとか。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が拡大する現在、このAC差し替えが増えているようです。

そしてこの2月〜4月で、TVCMに異変あり!というニュースが。

自粛ムードだけでなく、ステイホームで消費行動が大きく変化したことでGW〜夏にむけたお出かけ系CMが放映できなくなり、TVCMに占めるACジャパンのキャンペーンCMがなんと昨対7倍になったそうです。

上記とは別のレポートによれば(リサーチコムハウス(関東地域))、3月のCMの放送回数のなかの本数のトップはやっぱりACジャパンで1783本 2月比706・7%だったそう。
1月から3月のCM出稿量で伸びが大きかったのはやっぱり?!ウーバーイーツ(フードデリバリー)などを展開するウーバー・テクノロジーズ。チラシもたくさんマンションに入っていました。サービスを開始したばかりのKINTO(トヨタによる車の月額定額制の利用サービス)も目立ちました。

外食チェーン店の多くがCMを減らす中、2月から微増したのがマクドナルド。ドライブスルーやデリバリーを活用し、「おうちマック」をPR。なんと4月度の既存店売上高は、前年同月比6・5%増だったとか 。新メニュー「炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ」がヒットしているそう。

また、政府が小中高等学校に休校を要請した2月27日以降、インターネットを使った塾と予備校の CMも全体的に増加した様子。ベネッセやスタディサプリなど、一部無料公開をしたことも話題になりました。授業がなくなり、塾も自粛する中、マッチしたCMともいえそうです。その他、整腸錠などコーワの医薬品も伸びているそう。新型コロナ禍の有無に関わらず、医薬品のニーズは不変なのかもしれません。

さて、今月の「気になる★数字」は…「ACジャパン7倍2000本超え」。

テレビCMの効果測定ツール「Madison」での分析によればACジャパンのCM出向本数を前年比比較でエリア別に見た結果が興味深いです。

・中京エリア: 前年29倍
・関西エリア: 前年20倍
・関東エリア: 前年17倍と差があるんですね。

エリアによって、感染拡大の影響が大きく減少した 広告主数の違いかもしれません。

例えば、2月末に臨時休園が決まった東京ディズニーリゾートはCMを休止。東京ディズニーリゾートの3月1日から4月24日のCM出稿はなんと前年比4800本減だったそう。これはACジャパンの出稿増加本数の9%に相当したとか。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、逆に休園後も4月6日まで CMを放映(臨時休業している旨をテロップ)していたそうですが、緊急事態宣言の発令以降は休止し、前年比6030本減(3月1日〜4月24日)となり、ACジャパンの出稿増加本数の11%に相当したそうです。

こうしてみると、私たちはTVを見ながら、TVCMにもワクワクやウキウキをたくさんもらっていたことに気づきます。早く、みんなが元気になれるCMが再びあふれる毎日になりますように。

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