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ペット飼育の年間費用額 4割が5〜10万円?!

おウチ時間が増え、ペットに癒されているという人も多いと思います。
そんな中、ペット関連のルール改正が目白押しの今年。
環境省は、3月26日にペットの犬や猫が大量に増えて適正な飼い方ができなくなる
「多頭飼育崩壊」について地方自治体向けに初の対策ガイドラインを公表しました。

全国で2000件以上もの苦情が寄せられるという多頭飼育。
悪臭や騒音などで近隣住民とトラブルになるケースも増えているそうです。
そしてさらに、6月1日より改正動物愛護法が施行開始という、
まさにペット市場は変革中ですね。

こちらでは、どちらかというとペット事業者に対する法律に注目が集まっています。
気になるのは、生後56日以下の子犬や子猫の販売を原則禁止する「8週齢規制」。
幼いほうが売れやすかったり、育てるコストがかかる一方で、早い段階で親元から離すと、
餌を食べなかったり、ほえ癖やかみ癖がついたりするなどの問題行動も多くなるとか。

改正法は悪質業者排除と同時に、ペットの問題行動で飼育放棄する飼い主も減らしていきたい
という意向もあるそうです。

ちなみに、動物愛護法には、動物がその命を終えるまで適切に飼う『終生飼養』の
義務が明示してあるそうで、ペットは家族の一員として迎える覚悟が必要なんですね。
そこで今回は、転出入の実数を生み出す前の「ペットに関する調査」をご紹介します。

「ペットの支出に関する調査」
(アイペット損害保険株式会社 2020月5月発表)
https://www.ipet-ins.com/info/24835/

それでは詳細を見てみましょう!

■あなたの2019年のペット関連の支出額(年間)はいくらでしたか?
・犬飼育者
 「5万円以上~10万円未満」37.7%
 「5万円未満」29.9%
・猫飼育者
 「5万円未満」44%
 「5万円以上〜10万円未満」29.2%

■年間のペット関連支出の中で一番支出額が大きいと感じるもの
・犬飼育者
 1位「病気やケガの診療費」39.9%
 2位「ワクチン・健康診断などの予防費用」27.4%
 3位「フード・おやつ」15.0%
・猫飼育者
 1位「病気やケガの診療費」46.6%
 2位「フード・おやつ」31.1%
 3位「ワクチン・健康診断などの予防費用」11.6%

■ペットが高齢になった際に何に一番お金がかかると思いますか?
・犬飼育者
 1位「病気やケガの診療費」85.3%
 2位「ペット保険」7.0%
 3位「老犬ホームの預け入れ費用」4.5%
・猫飼育者
 1位「病気やケガの診療費」85.1%
 2位「ペット保険」6.0%
 3位「老猫ホームの預け入れ費用」3.7%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「金額の選択肢の刻み」についてです。
今回は、ペットにかけている費用についての選択肢は以下のように設定されていました。
「5000円未満」
「5000円〜1万円未満」
「1万円〜3万円未満」
「3万円〜5万円未満」
「5万円〜10万円未満」
「10万円以上」

と選択肢が刻まれています。
お気づきのように、この選択肢の金額の刻みはバラバラです。

しかし、単位に拘って、5000円単位で10万円まで選択肢を積み上げてしまうと
すごい選択肢の数になってしまいますね。
これでは、回答者の負担になってしまいます。
そこで、ある程度選択肢をまとめることが必要なのですが、
今度は、どうまとめるのかが問題になってきます。

つまり、どこに回答者が集まるのかがわからないと選択肢の刻みが決まりません。
そのために、事前にデプスインタビューなどを実施し分布を確認して
選択肢を設計する方法も一般的です。

また、回答者には、具体的な金額を書いてもらい、あとでその金額の分布を見て、
ある程度の割合がまとまるように選択肢を後から設計する方法もあります。
この方法であれば平均金額も出しやすく、おススメです。

これは、金額を問う設問だけではなく、年齢や経験年数など
その他、数値をまとめる方法として応用が可能です。
ぜひ参考にしてみて下さい。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。