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今月の気になる数字 「オンラインフィットネス市場2027年6.5兆円」

友人がハマったと話しているNintendo Ring Fit Adventure。
オンラインヨガや、オンライン パーソナルトレーニングの話題も増えました。

コロナ禍が落ち着いたらリアルのフィットネススタジオに戻るのかなと
思っていたら、アメリカでは、コロナ禍明けでもオンライントレーニング市場が
伸びていると聞いてびっくり。

今回は、フィットネスの世界にDiveしてみたいと思います。
そもそも、リアルのフィットネス市場はどの程度あったのでしょうか?
TechnoCreate Tec Journal Vol.28(https://tcnc.jp/tech_journal/2020_2.pdf
によると、2018年の総人口における施設型フィットネスジムの会員数の割合は
アメリカで19%、イギリスで15%。日本はなんと4%だそうです。

日本のオンラインフィットネスの普及率は、2019年時点で0会員数の人口割合は
0.02%の約2万人、市場規模は2.4億円推計。
それがCOVIT-19の影響により、2020年には利用者数3万人、市場規模3.6億円になったとか。

そろそろ、今月の「気になる★数字」
「オンラインフィットネス市場 6.5兆円」についてみてみましょう。
国内では、そもそもフィットネス会員となっている比率が世界比較でも
まだまだ小さく、市場規模も成長余力を感じる小ささでした。

一方、世界のオンラインフィットネス市場規模は2019年6,046百万ドル(約60億円)と評価され、
2020年から2027年にかけて33.1%のCAGRで成長し、
2027年までには10倍の59,231百万ドル(約6.5兆円)へ市場が拡大すると予測されているそうです。

「仮想フィットネス市場調査レポート」より
(Reportocean.com 2020年10月 )
https://www.fnn.jp/articles/-/101123

また、フィットネスといっても様々で、キックボクシングジムやダンススクールも
オンライン市場に参入してきていますね。
世界中でも市場を牽引しているのはヨガ・ピラティスは、自宅で行いやすく、
初心者でも参加しやすいのがポイントでそのあたり、よくわかる気がします。
細かい技や微妙な加減が必要なストレッチなどの場合、なかなかオンラインでは
習うのが難しそうですしね。

COVID-19 の影響は一過性のバブルに過ぎないのでは?
とも思ったのですが、上記のレポートでは世界的なクライシスで生活スタイルも変化し、
オンライン フィットネスという新しい選択肢が人々の中に生まれた…と解説。

オンラインフィットネスの先行市場であるアメリカでは、
自宅用フィットネス機器とトレーニング動画をセットで販売するモデルも開始。
2012年に創業したPeloton社は、自宅用エアロバイクと月額約13 ドル(2020年6月時点)の
トレーニング動画を販売。
2017 年時点のエアロバイクの販売台数は 75,000 台!
イスラエルのスタートアップ企業KemtaiのAIパーソナルトレーナー「Kemtai」も
日本展開(2020年5月発表)。

トレーナーのお手本動画を再生しつつ、自らのカメラで撮影した動画から
ユーザーの動きを認識してAIが見本との差分を分析し、本物のトレーナーのように
「ひじをもっと上げて」「いい調子」などリアルタイムでフィードバック。

また、動きをスコア化してくれるそう。カラオケバトルの得点みたいですね。
年額は96米ドル(月額8米ドル相当、約860円)と激安です。
安かろう、悪かろうではない、成果のでるオンラインサービスも話題に。

プロのロードレーサーも利用していることで話題になった米国発のVRサイクリングの
オンライントレーニングプラットフォーム「Zwift」。
米国ハワイ州コナで開催されるアイアンマン世界選手権大会で、
10位入賞者のうち8人がZwiftユーザーだったとか。

ますます、目の離せないオンラインフィットネスサービスです。
楽しく、体に良いことをいつでもどこでも、体験できるなん良い時代ですね。

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