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プログラミング教育必須化 約半数が課外授業でレッスン?

さあ、ようやくスポーツの祭典も折り返し地点ですね。
コロナ禍の夏休みも2回目を迎えます。
学校教育もリモート学習や休校対応などドタバタで、どさくさな対応が
何かと懸念されていましたが、この2020年は教育分野でも大きな変化の年でした。

学習指導要領の改訂により小学校でも「プログラミング学習」の義務化や
「英語学習」が本格化されたり、AI(人工知能)の進化、データ活用や保護
といった新たな時代に向けて、論理的思考能力の育成や、
ハイレベルな IT 人材の早期能力開発などを目的とした教育改革がスピードを増しています。

ちなみに、このプログラミング教育って、世界ではどうなっているのでしょう?
技術力を誇りにしてきた日本だから、世界に先駆けているのかと思いきや、
どうやら、遅れっぱなしな様子です。

諸外国における プログラミング教育に関する調査研究(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/10/
programming_syogaikoku_houkokusyo.pdf

によると、衝撃の事実が、、、。世界の小学生たちは、ずいぶん進んでいたのですね。

「初等教育 段階(日本の小学校に相当)では、英国、ハンガリー、ロシアが必修科目として実施。
前期中等教育段階(日本の中学校に相当)では、英国、ハンガリー、ロシア、香港が必修科目化、
韓国、シンガポールが選択科目として実施。
後期中等教育段階(日本の高等学校に相当) では、ロシア、上海、イスラエルが必修科目化、
英国、フランス、イタリア、スウェーデン、ハンガリー、カナダ(オンタリオ州)、
アルゼンチン、韓国、シンガポール、香港、台湾、インド、南アフリカが選択科目として実施。
なお、プログラミング教育で注目されているエストニアでは、
全ての小学校から高等学校において選択科目とすることを目標に、
2012 年に20 の実験校でプログラミング教育の導入に関するプロジェクトが実施され、
現状では、学校裁量という形での実施になっている」とのことです。
これは乗り遅れられない!という気持ちになってしまいますね。

そこで今回は、「子どものプログラミング教育」をテーマに調査をご紹介します。

「こどものプログラミング教室について」
( テラコヤプラス 2021月5月発表)
https://terakoya.ameba.jp/a000001335/

それでは詳細を見てみましょう!

■学校の授業以外で子どもにプログラミング学習の機会を設けていますか?
 ・学校の授業以外でもプログラミング学習を「している」 46.8%
 ・学校の授業以外でもプログラミング学習を「していない」53.2%

■(学校の授業以外でプログラミングに関する勉強を実施していると答えた234名対象)
 実施しているプログラミング学習の方法はどのようなものですか?
 1位「アプリや教材で学習している」67.1%
 2位「プログラミング教室に通っている」17.5%
 3位「オンライン講座」9.0%

■ プログラミング学習をはじめた理由はなんですか?
 1位「子どもが興味あるため」33.8%。
 2位「論理的思考力を身につけさせたいため」28.6%
 3位「学校で必修化されたから」15.0%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「実施していない理由の確からしさ」についてです。
今回は、学校以外のでのプログラミング教育を実施している人たちに
どのような学び方をしているか、や、学び始めた理由についてご紹介しました。

市場拡大の可能性があるかどうかが気になっているビジネスサイドの方は、
そこに、ビジネス的成長がどの程度あるのか?ということです。
また、まだ課外学習としてのプログラミング教育を検討中の消費者の方が
気になるのは、「実施していない人の実情」です。

つまり、プログラミング教育を実施していない人の市場の大きさや理由です。
今回の調査では、約半数が課外授業としてのプログラミング教育が未実施です。
未実施の方を対象に、実施していない理由を尋ねています。
回答の1位「どのように学ばせたらいいかわからない」40.2%、
2位「家の近くに教室がない」18.4%、3位「ほかの教科も大事」12.4%。
「学んでいる人の理由」に比べて、ぼんやりした理由であることがわかります。

人は、選択した理由は、後付けでも明確に答えられるのですが、
選択しなかった理由については、あまり深く考えていないという実態があります。
ここを紐解くには、やはりデプスインタビューで、原因を仮説構造化して、
それぞれの構造的背景となる状況を定量的に測ることで
打ち手の優先順位を決めていくことに調査結果を役立てることが
できるようになると思います。
ぜひ参考にしてみて下さい。

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