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10月1日〜土曜の一般郵便配達停止 「やむを得ない」8割

今年もあと2ヶ月、会社や学校は下半期に突入です。
感染症対策に頭がいっぱいのうちに、意外と知らない?!
10月1日からの制度改訂や値上げ情報などの予定も。

10月からはディズニーリゾートで、繁忙期と閑散期の価格を変更する
イールド制を導入することでも話題になりましたね。
繁忙期で最高700円増、閑散期では300円引き下げになるそうです。
それ以外にも色々変わります。
まずは、こちらをチェックしてみましょう。

・たばこ税増税
 紙巻きたばこ;1本当たり約1円の増税
 加熱式たばこ;算定方法の変更で増税
 これに伴い、各社は一部を除き商品値上げを発表しています。
 紙巻きたばこ1箱あたり10~40円、葉巻たばこは70~130円、加熱式は30円増額の価格改定に。

・家庭用マーガリンなど14品目を1.9~12.2%値上げ(雪印メグミルク)

・小麦原価
 国が輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格が10月から19%引き上げ

・電力、ガス
 大手電力10社+都市ガス4社の価格引き上げ

・外車新車
 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、アウディの日本法人は日本で販売する新車を値上げ

・地域別最低賃金引き上げ
 人口数を加味した全国平均額は28円増の930円に

・固定の加入電話から携帯電話への通話料
 大手3社では、1分あたり4.4円引き下げ

・一部銀行の他銀行あて振込手数料引き下げ
 その他にも、マイナンバーカードが保険証代わりに使用できるシステムが本格稼働したり、
 ペイペイの中小店舗からの利用料徴収開始なども始まるそうです。
 ペイペイは、これまで無料で支払う側、支払われる側に利用されていたのですね。

1番ユッキが気になっていたのは、郵便制度の変更です。
こちらは、すでに昨年度の臨時国会で改正法案が通り、今10月からの開始に。
変更点は、いくつかありますが、
・普通郵便とゆうメールの土曜日の郵便配達を廃止
・深夜業務の廃止
これまで17時までに各郵便局に集められた郵便物を人手と機械で仕分けして
早ければ翌日に届く仕組みだったそう。
この深夜業務を廃止するため、実質翌日到着は難しくなるそうです。

もちろん、速達、書留や代金引換、ゆうパック、ゆうパケットなどは
従来通り土日休日も扱うそうで、速達の価格は30円も引き下がります。
早く届けたかったら、エクストラ料金を払ってね、、、
という正しいサービスになると言えます。

ちなみに、この背景にあるのは、右肩下がりの郵便物の数と働き方改革です。
そしてこれらが、収益改善につながるそうで、500億円から650億円の改善が見込めるとか。
郵便物の取扱数のピークは20年前の2001年。
さらに20年度は新型コロナウイルス禍で19年度より6.8%の大幅減で01年度の6割に。
気になる人員の再配置は、、、
インターネット通販の拡大などで需要が高まる宅配便「ゆうパック」に振り向けられるそうです。

そこで今回は、改正法案の根拠となった利用者の意識調査を見てみましょう。

「郵便サービスに関するアンケート調査」
( 総務省 2019月2月実施)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000637805.pdf

■週5日配達への変更について、どのように思いますか。
・やむを得ない 63.1%
・変更すべきではない 19.2%
・どちらでもよい 17.2%

■「やむを得ないと思う」を選択された方にお尋ねします。
土曜日の配達取りやめを想定していますが、これについて、どのように思いますか。

・土曜日で良い 74%
・その他曜日が良い 26%

■「他の曜日のほうがよい」を選択された方にお尋ねします。
他の曜日として、どの曜日がよいと思いますか。

・月曜 6%
・火曜 2%
・水曜 13%
・木曜 2%
・金曜 3%

■土曜日の配達がなくなった場合、不便はありますか。(1つ選択)
・それほどない 50.8%
・不便が生じる 31.9%
・よくわからない 17.8%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
設問文の誘導問題」についてです。
今回の意識調査の特徴は、設問文がとっても長い、ことです。
レポーティングに引用された一部の図表では、
上記ご紹介したような簡易表記になっているのですが、
選択肢にやや違和感を感じて、元調査をみて、納得。

例えば、「週5日配達への変更について、どのように思いますか。」
と設問の元の設問文は
「日本郵便(株)では、働き方改革を進めるとともに、労働者不足の現状を鑑み、
普通扱い郵便物について週6日配達から週5日配達への変更を検討しています。
この週5日配達への変更について、どのように思いますか。
(速達、書留及びゆうパックの週7日配達は維持される前提でお答えください。)」
と、130文字超えの設問文でした。

そもそも「週5日配達への変更について」尋ねる場合は、
「賛成、反対」をベースにしたシンプルな選択肢になるところですが、
「やむを得ない」「変更すべきではない」という選択肢になっているのは
先程の長い設問文により、「やむを得ない」と説得された人の割合を証明する調査に
なっていわけです。

ちなみに、その他の設問には、
「同様に働き方改革の観点から、日本郵便(株)では深夜労働を縮小したいとの考 えです。
そのようにした場合、現在翌日に配達されている普通扱い郵便物(速達ではないもの)は、
翌々日に配達されることになる見込みです。この翌日配達の見直しについて、どのように思いますか」
などもありました。

設問を読みながら、日頃の郵便配達のご苦労に思いを馳せ、
感謝で頭が上がらないほどの想いになります。
が、調査とはそもそも、回答の方向性を左右するような誘導をすることは
よしとされていません。
おそらく今回の調査目的は、「もし、国民にこの逼迫した状況をつまびらかにしたら、
両手で賛成はされないものの、やむを得ないと許容をしてくれる人がどれくらいいるかな?」
を知るため調査としては成立しているのだと思います。
ぜひ参考にしてみて下さい。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。