6月は梅雨のイメージもありますが、実は中旬までは気持ちよい日が続きます。旅行は意外と穴場の時期でもあります…紫陽花(あじさい)の名所以外は。
さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、「プロが公開!そのまま使える!調査項目&設計虎の巻」や、時事ネタや話題の調査をもとに、そのまま使える!アンケート項目に「ぷらす1★スパイス」をご提案させて頂きます。ぜひ、アンケート調査ご担当者の方は、お客様の本音を引き出す調査項目を考えるヒントにしてくださいね。
「外為どっとコム総合研究所は2017年4月の消費増税に関する調査」をもとに、お客様の本音を引き出すアンケート項目に「ぷらす1★スパイス」をご提案したいと思います。
「2017年春 消費税増税 反対 64.4%」(外為どっとコム総合研究所 2016年4月12〜19日)
さて、みなさまのお客様に対する意識調査や商品需要度把握のために、こういった、賛否を尋ねる調査をされることもあるかと思います。
「反対64.4%」と過半数を超えている場合、そちらに目が向きがちですが、分析する際には「賛成22.6%」にも着目してみてください。ちなみに、ほぼ同時期に行った新聞社の調査では賛成32%という結果でした。
若干、質問の仕方は異なるものの、一番違うのは、誰に聞いたかが違うということなのです。最初にご紹介した調査では、個人投資家を対象にした調査で、新聞社の調査では一般に広く調査したもの。経済ニュースにアンテナが立っている個人投資家にとっては、自分が消費税を支払う立場ということだけでなく、日本経済全体を見渡して景気の行方が気になっている…ともいえるでしょう。一般回答者には、年金で暮らすシニア家庭、主婦、学生なども含むため、結果の出方が異なるということでしょうか。
「使い道も明確にされていない消費税を10%払いたいですか?」と聞けば、あくまで個人的な回答をする人が多くなり、回答の出方はそろうかもしれませんね、そんな調査は見たことないですが…。
自社の顧客を対象にしたアンケート調査を担当するみなさまも、世の中一般の人たちと自社の顧客との差異を頭に入れながら調査設計をする必要がある場合があると思います。
そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
個人として思うのか、社会的立場として回答しているのかが明確になる設問をプラス!
例えば、御社のお客様に今後の商品購入意向をたずねる場合…
個人的な知人や友人にも商品購入を勧めたいと思いますか?
- 非常に思う
- やや思う
- どちらともいえない
- 思わない
- 全く思わない
会社対会社の取引意向(BtoB)はしっかり調査したうえで、個人的な感想も取得できると、消費者調査(BtoC)もできてしまうという1粒で2度オイシイ調査の使い方にもなるというわけです。
取引先の人も消費者の一人。匿名にするとより本音が引き出せるかもしれません。
また来週!