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今月の気になる数字 「2024年eラーニング世界市場936億4,000万米ドルへ」

コロナ禍ですっかり定着したオンラインでのコミュニケーション。
ビジネスマンもオンライン会議が増えてしまったので出張が減ったという声や
子供たちも学校に戻ったものの、自宅でパジャマでオンライン授業が良かった!という声も。
毎日、同じ時間に通勤電車や通学バスに乗って移動する意味を問われたこの数年間。

逆に、出張や海外旅行も解禁になりつつある今日この頃、
リアルで会う間の時間や距離を埋めるオンラインコミュニケーションの使い方も
上手になったようです。
ユッキも毎週末眠い目を擦って英会話教室に通っていた生活から、
オンライン英会話になって、ノーメイク&パジャマで楽々受講生活に。
むしろ世界中の英語学習者や世界中の先生から各国風味の英語や
トレンド情報などを入手できて、満足度は上がっている気もします。

こうした、英語教育やITスキル、MBAなどのビジネススキルなど
世界共通の学習コンテンツはよりグローバル化に向かいそうで
大学教育も変革の波が訪れているようです。
世界中の大学授業が無料で公開されているMOOCという仕組みが話題になって
早10年以上、日本の大学も参画しているようですが、あまり世の中の話題になっている感は
していないものの、その後を追いかけてみたいと思っています。

MOOCとは、大規模公開オンライン講座(MOOC=Massive Open Online Course)のこと。
オンラインで誰でも無償で利用できるコースを提供するサービスで、
希望する修了者には有料で修了証を授与しているプラットフォームもあります。
登録者数合計(2018年時点)は約1億3千万人以上になっているとも言われ、
世界規模の高等教育プラットフォームが形成されているようです。

世界トップクラスの大学からもコースが提供されていて、そのプラットフォームも大小多岐に渡ります。
有名どころでは、スタンフォード大学、プリンストン大学、イエール大学、
シカゴ大学などといった世界のトップ大学が参加する「Coursera」には、
190か国以上の650万人以上が登録。

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同出資により設立された
「edX(エデックス)」は2018年度時点では200万人の登録者という数値も出ていますが
現在もさらに成長している様子です。

日本の一例とし東京大学では2013年9月から「Coursera」で2コースを公開以来、
2022年4月現在で全19コース(Coursera 8コース、edX 11コース)を公開し
登録者数は世界201の国・地域から累計62万人を超える規模となっているもよう。

そのほか、中国では2013年から総合的および専門的な高等教育公共オンライン講座の
プラットフォームと技術プラットフォームを30社以上を発足し
「2022年2月末現在、中国でムークの数は5万コースを超え、
ユーザー数は約8億人。在学中の学生のうち、単位取得者数は3億人超えのもよう。
MOOCの講座数とユーザー数はいずれも世界一になった」という発表も出されています。
オンライン教育研究センター、中国ムーク大会、世界ムーク大会の開催、
オンライン教育の国際プラットフォームの構築と、大きな成果を挙げているようです。

さて、今月の「気になる★数字」
そんな中、世界のeラーニング市場の予測データが出ていました。
2020年から2024年にかけCAGR13%で936億4,000万米ドル規模へ」。
これは先ほど触れた高等教育(大学、大学院教育)を中心としたものだけでなく
子供対象の学校教育プログラムやGoogleや Aamazonが提供しているITスキル向上プログラムや
社会人向け教育プログラムまで含めたものまでオンライン教育市場を広く捉えた数値のようです。
https://learningbox.online/2021/01/25/blog_elearning-market-2021/

先ほど触れた世界のMOOCの市場規模は、2020年6億8,454万米ドルと評価し
され2021年から2025年の間に160億1000万米ドル成長見込みのもよう。
https://www.mordorintelligence.com/ja/industry-reports/massive-open-online-course-mooc-market
この10年間、日本では入試改革の声は聞こえてきましたが、
大学教育内容の変化はあまり見えてこなかったような。。。

世界では、大きく成長しているこのMOOCの動きに、日本の国内も変化をしていきそうな予感ですね。
留学は来る方も出る方も多額のお金と生活が一変するというある意味「賭け」みたいな
要素もありますが、いながらにして、世界の留学生とオンラインで議論したり
世界の教授から西院の情報を学べるというアカデミズムの発達は
世界を大きく躍進させ、世界を草の根で強く結びつける仕組みになっていきそうです。

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