夏といえばコミックマーケットも風物詩のひとつだったのですが、
コロナ禍で開催が見送られているようで、JKたちもがっかりしているとか。
オタクというとマイノリティだったのは今や昔。
すっかり、市民権を得ているオタクやオタク活動、推し活。
アニメやゲーム、漫画などの「推し」のキャラクターを追いかけて、
コラボカフェや〇〇展、
ひいては聖地には、当たり前に人が集まる時代です。
すでに、みんなが欲しがるのは、ブランドバックや化粧品、ファッションだけでなく
「推し」に時間もお金も投資をするのが当たり前の世の中になりつつあります。
こうした消費は「コンテンツ消費」とも呼ばれ、2018年度時点ですでに
国内では10.6兆円市場、なんと世界では128.8兆円で、さらに成長中とか。
(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/
downloadfiles/report/202002_contentsmarket.pdf)
もはや、大型産業の一つになりつつあります。
そこで年初の今回は、若者の推し活の実態についての調査をご紹介します。
「Z世代のヲタ活に関する意識調査」
(SHIBUYA109 Lab. 2022年7月発表)
https://www.shibuya109.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/
%E3%80%90%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%
83%BC%E3%82%B9%E3%80%91SHIBUYA109lab.Z%E4%B8%96%E4%BB%A3%E3%81
%AE%E3%83%B2%E3%82%BF%E6%B4%BB%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E 3%82%8B%E6%84%8F%E8%AD%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB.pdf
■あなたには推しがいますか?もしくはヲタ活をしていますか?(単一回答)
・いる 82.1%
・いない 17.9%
■あなたがヲタ活をしている対象の推しを教えてください。 (複数回答)
1位「アニメ・漫画・ゲームのキャラクター・声優」 34.1%
2位「アイドル(国内)」 33.7%
3位「動画配信者」 17.3%
4位「バンド・アーティスト(国内)」 15.4%
5位「韓国アーティスト」 15.2%
■あなたは日常のなかでどのくらい「推し」を意識していますか。
・「常に意識している」 47.3%
・「たまに意識している」 41.3%
・「ヲタ活のときだけ意識している」 10.9%
■推しの影響を受けて趣味や価値観の変化がありましたか。
1位「音楽」 54.6%
2位「趣味」 44.2%
3位「価値観・考え方」 43.3%
4位「ファッション」 36.6%
5位「メイク」 33.1%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「対象者の絞り込み方」についてです。
今回の調査の対象者は、調査テーマ「Z世代」を掲げている通り
15~24歳の女性のみ、属性は「高校生・大学生・短大・専門学校生など」
としています。本来、24歳までであれば、社会人も相当数いるはずですし
男性も含めた調査を検討することもできたと思います。
ですが、本調査の特徴として、Z世代女子に限定しているわけです。
その背景には、リリースにもあるように
「株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する
新しい世代に特化した若者調査機関。 SHIBUYA109のターゲットである
「around20(15~24歳)」を中心に彼らの実態を調査し、
SHIBUYA109独自の視点から分析している」と記載している。
もちろん、施設運営のマーケティングに利用するという側面もあるかと思いますが、
あえて、絞り込んだターゲットに対する調査と独自視点の分析を世の中に発表することで
調査リリースをブランディングに活かしていく相乗効果を狙っていくことも可能となります。
「Z世代女子といえば〇〇」というサービス名や企業名を想起してもらうことに
調査リリースも一役買っていくことも可能です。
ぜひ自社サービスのターゲットと調査対象者やリリースのテーマの整合性を
見直してみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。