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今月の気になる数字 「マイクロソフトChatGPTに 最大100億ドル投資?!」

あっという間に2月ですね。
旧正月や節分もあったり、寒中見舞いも届いたり、
なんとなく新年気分が続く今日この頃です。

2023年用の年賀はがきは前年比約1割減の約16.4億枚だったそうで
ピークだった2003年の約44.6億枚の約1/3だったとか。
LINEやFacebookでのデジタル年賀も当たり前になってきた昨今。
ますます日常のデジタル化も進みそうだと思っていた矢先に、
「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」と呼ばれるAIが
今年はのっけから話題沸騰です。

昨年11月に一般公開された「チャットボット(対話型人工知能)」の一種なのですが、
イーロン・マスクやマイクロソフトも出資するOpenAIが発表したということで
注目が集まっているようです。
開発元であるOpenAIによればリリースから5日間で利用者数は100万人を突破したとか。
ちなみに、この100万人という数字ですが、Facebookは突破するまで約10カ月、
Instagramでは約2カ月半かかったので、5日で達成したというのはすごい勢いです。
ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue (openai.com)

さて、このChatGPTが話題になっている背景ですが、
サイトから質問を入力すると(口語体でもOK、もちろん日本語も可能)、
政治・経済、文化や歴史。プログラミングコードなど、あらゆる分野の質問に対して、
なんとなく筋の通った答えを返してくるのです(動画生成や画像生成なども可能)。
これまでもAppleのSiriや、AmazonのAlexaなどチャットボットサービスはありましたが
ちょっぴりとんちんかんな答えを返してくるかわいいところがありました。

しかし、このChatGPTは、もう一段も二段も違うのです。
これまでの大量学習データによるパターン認識型の学習モデルからAI基盤がさらに進化。
「ファウンデーションモデル(Foundation Model)」や
「トランスフォーマーモデル(Transformer Model)」などと呼ばれるものだそうで、
特定の単語を自動的に選び出す「自己注意(self-attention)」機能を装備しているのが特徴。
学生がChatGPTで生成した文章を論文として提出したところ、
教授たちも気づかず誤って良い評価をしてしまうという例も出始めているとか。

ただし、ChatGPTでは必ずしも正確な内容が生成されるとは限らないようです。
プログラムコードを尋ねると、もっともらしいコードが生成されて返信されたりしますが、
必ずしもプログラムが正確に動くものではなかったという結果も報告されています。
くれぐれも使用法にはご注意ください。

さて、今月の「気になる★数字」
「マイクロソフトChat GPTに最大100億ドル投資?!」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-23/ROXZ7KDWX2PT01

経済・金融情報の配信元Bloombergによると、
今後、米マイクロソフトはChatGPTの開発元であるOpenAIに対して
最大100億ドル規模の追加投資と予測。
景気減速などを背景に従業員を1万人減らす一方、
戦略分野である人工知能(AI)への投資を強化することが話題となっています。
マイクロソフトは既に2019年からOpenAIへの投資を開始しており、
今後の追加投資規模について最大100億ドル(約1兆3000億円)になるだろう、
という話を関係者から取材で明らかにしています。

あらゆる種類のAIを生み出すAI基盤は、
OpenAIのみならず、GoogleやMETAなど
各社でも独自開発(Googleの場合は「LaMDA(ラムダ)」や「PaLM」など)を加速しているなか、
こうした投資に踏み切ったともいえそうです。

AIによる弊害や脅威もさまざまなところで語られていますが、
毎日がより便利に楽しくなる新たな社会が創っていけるかどうかは、
こうした新しい技術を使いこなす私たち一人一人の倫理観や思想が重要な
時代になってくるような気がしています。
今年も新たな技術開発やグローバル企業の動向から目が離せませんね。

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