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今月の気になる数字 「2022年 日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円(推計)」

皆さん、ゴールデンウイークはいかがでしたか?
9連休だった方も、そうでない方も、少しだけ仕事と距離を置いて
リフレッシュされたでしょうか。
引き続き、コロナ禍後で海外からの旅行者も街中で目立ちますが、
この燃料高のなか極東の?!日本までやってこられる海外の方々は
ある程度資産があるのかな…と爆買いに期待しながら眺めていました。

そんななか、Bloombergのこんな調査が目に留まりました。

「世界で最も富裕層が多い都市、ニューヨークが再び首位-東京2位」
(Bloomberg 2023年4月)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-18/RTB8VDT1UM0Z01

同番付をまとめたのは、投資・移民コンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズ。       
そんな専門調査会社があることにも驚きを隠せませんが…。
世界9地域の97都市を対象とした調査で毎年行われているそうです。

2022年度ニューヨークでは100万ドル(1億3400万円)以上の
投資可能な個人資産を持つ富裕層は約34万人でなんと2012年比で4割アップとか。
ちなみに、この増加率はシンガポールと同等ですが、上海(72%)や北京(70%)というから驚き。

そして、2位は「東京」(2012年比5ポイント低下)、
以下、カリフォルニア州ベイエリア、ロンドン(同比15ポイント低下)、シンガポールと続きます。

2012年比から5ポイント落としつつも、なんとか2位に持ちこたえている様子の東京。
日本ってそんなに富裕層がいたの?という驚きもあり、
ここで日本人の富裕層の最新データもチェックしてみましょう。

さて、今月の「気になる★数字」
日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計
についてみてみましょう。

(2021年 純金融資産保有額別世帯数と資産規模推計 野村総合研究所 2023年3月発表)
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2023/cc/0301_1

日本全体の世帯数が約5413.4万世帯とすると、富裕層の149万世帯は約2.8%。
分析によると、国内の富裕層は事業オーナーである場合が多く、
金融資産1~5億円の富裕層では、その約3割が事業オーナーです。
金融機関にとって重要な顧客セグメントである事業オーナーの次に、
スタートアップ経営者にも注目が集まっているもよう。
やはり、起業は賭けでもありますが、富裕層への近道なのかそうでないのか…。

ちなみに本調査の算出方法としては以下、
「預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、
世帯として保有する金融資産の合計額から不動産購入に伴う借入などの負債を差し引き
「純金融資産保有額」を基に、総世帯を5つの階層に分類。
各々の世帯数と資産保有額を推計しました。」と明記されています。

2021年度は、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、
および同5億円以上の「超富裕層」9万世帯を合わせて148.5万世帯に。
この数値は。推計開始2005年以降、最多だったそうで、
安倍政権の経済政策(アベノミクス)が始まった2013年以降、
一貫して増加を続けているもよう。

国全体で考えると、事業オーナーや次世代の事業オーナーであるスタートアップの支援を強化し、
世界に通じる事業成長を支援していくことで、日本人の富裕層を増やし国全体の総資産を上げ、
雇用も生むという好循環に近づけていくことになるのかもしれません。

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