一昨年くらいから『ハリー・ポッター』熱が再燃していることにお気づきでしょうか?
ハリー・ポッターシリーズは、1990年代のイギリスを舞台に、
魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、
ハリーの両親を殺害した張本人でもある強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの
戦いを描いた壮大な物語。
第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』が1997年に刊行されてすぐに、世界中が熱狂!
73の言語に翻訳された本シリーズの全世界累計発行部数は2018年12月1日の時点で
すでに5億冊を突破し、史上もっとも売れたシリーズ作品となっているもよう。
2001年から8本のシリーズで公開された映画(2011年完結)も
シリーズ世界歴代3位の興行収入と大きなヒットを記録しています。
まさにハリー・ポッターシリーズは、もはや全世界で社会現象ともいえるヒットになりました。
2016年に本編の後日談を描いた事実上の第8巻『ハリー・ポッターと呪いの子』が発売。
これはロンドンで2016年夏に上演された舞台劇の脚本を書籍化したもので、
ローリングはこの作品を『ハリー・ポッター』シリーズの最終巻としています。
そして、コロナ禍が終息しつつある2022年夏から、この舞台がアジア初上演として
ついに日本(東京・赤坂)で、TBS開局70周年を記念して上演が開始。
なんと、TBS赤坂ACTシアターは、2021年よりハリー・ポッター専用劇場として改装され
上演開始からわずか半年後の2023年1月時点で30万人の観客を突破。
おひざ元の赤坂はもちろん、全国でハリーポッターグッズを販売するポップアップショップや
キャンペーンも目白押し。
映画の再放送も相まって、ブーム再燃といった状況になっています。
そんな日本でマーケットも温まったなか、
満を持して2023年6月16日、「としまえん」跡に開業するのが
『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ ハリー・ポッター』。
映画の世界の舞台裏や魔法ワールドの秘密を発見できるウォークスルー型のエンターテイメント施設と
なっているそうで、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの
映画製作の舞台裏や世界を体験できるもよう。
このアジア初のワーナー ブラザース スタジオツアー東京は、
ハリー・ポッターの屋内型施設としては世界最大規模になるそうです。
2020年8月に惜しまれながら閉演した「としまえん」ですが、
実は、室町時代にこの地を支配していた豪族である豊島氏の練馬城の城跡だったのです。
その敷地はなんと約21万㎡。このうち9万㎡が新テーマパークの敷地になるそうです。
施設自体の広さは約3万㎡というからなんと贅沢な自然豊かなパークになりますね!
災害の際の地域の避難地としての役割を持つこの地だからこその
贅沢な屋外型のテーマパークになりそうです。
2012年にオープンしたロンドンのパークは約1700万人以上が来場し、
今なおそのチケットは入手困難だとか。ますます期待が高まります!早く行きたいですね。
ホームページ - Warner Bos. Studio Tour Tokyo - The Making of Harry Potter
さて、今月の「気になる★数字」
「メイキング・オブ・ハリーポッター、年間入場者予測200万人?!」
についてみてみましょう。
Business Insider Japan
ハリー・ポッター仕様に変わる西武鉄道「豊島園」駅舎、新エリア・ダイアゴン横丁も公開
こちらの記事によれば、年間来場者予測について、
西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長は、
「個人的なイメージでは、年間200万人以上の来場者を見込んでいる。
コアなファンも多いハリー・ポッターの施設となれば、
そのなかでもインバウンドの比率は高くなると期待」している、と語っています。
一方、「会社四季報業界地図2020年版」によれば、国内の遊園地、テーマパークの入園者数は、
東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)が3256万人、
USJ(大阪府大阪市)が1460万人、
(旧)としまえんは113万人。
先ほどの来場者予測数200万人というのは、旧施設時代の約2倍予測といったところでしょうか。
しかし、ハリー・ポッターエリアを開業したことでUSJは、大きくV字回復し
生まれ変わったとしまえん跡地の「メイキング・オブ・ハリーポッター」が
3桁の入場者数でとどまるとは思えず、年間入場者数200万人というのは
やや弱気に感じるのは私だけでしょうか。
いずれにしても、コロナ禍でお出かけを我慢してきた子どもたちはもちろん、
大人たちも、心や空想力をのびのびと解放させることができる、
新たな体験ができるテーマパークに期待が高まります。
これからの動向に目が離せませんね。
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