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8割以上の管理職はリモート継続を希望 一方、入社3年目以内の継続希望は6割弱

さて、コロナも5類に移行して2か月がたち、街やオフィスもにぎやかになってきました。
一方で、これまでリモートで十分できていたことを対面でやってみると、
意外と非効率であることに気付いたり…と、コロナ禍以前に戻ることの良し悪しを
考えることや気付きが多い日々を送っている方も多いのではないでしょうか。

一方で、プライベイトでもオンラインにだいぶ慣れてきましたね。
確かに飲み会は対面のほうがやっぱり楽しいですが、
全員の時間を合わせにくい場合や遠方の友人とは引き続きZOOM飲み会も継続中。

また、ユッキの親世代の70代、80代の方でも、銀行や歯医者の予約はスマホでしたり、
銀行にいってもオンライン通話で手続きをこなす方も増えてきたそう。
「以前のように、窓口で長時間待たされることもなく、とっても便利」…というシニアに
頼もしさを感じる「一億総デジタル化」への兆しも実感しています。

ということで、今回はリモートワークの最新状況に関する調査について見てみましょう。

『「新型コロナウイルス5類引き下げに関する社員の意見」に関する調査』
(ワカチエ2023年5月発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000019738.html

■(部長以上)「新型コロナウイルスが5類に引き下がった後もリモートワークをしたいですか?」
『毎日したい』16.8%
『定期的にしたい』45.0%
『スポットでしたい(体調不良時など)』22.7%
『したくない』(15.5%)
→「したくない」以外・計で、75.5%

■(入社3年目以内)「新型コロナウイルスが5類に引き下がった後もリモートワークを続けたいと思いますか?」
『とても思う』34.9%
『少し思う』22.3%
『あまり思わない』17.6%
『まったく思わない』25.2%
→「とても思う」「少し思う」・計で57.2%

■(入社3年目)「リモートワークを行う上での弊害や改善した方がよいと思う点を教えてください」 (複数回答可)
1位『社内メンバーとのやりとりや連携が不十分になりやすい』36.7%
2位『社内メンバーとの日常会話が少なくなる』31.2%
3位『オンオフの区別がつかなくなる』27.0%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
サンプル数を確認して、標準誤差に注意する」についてです。
本調査では、部長以上と入社3年目以内の方に対象を分けて分析しています。

まず、対象を分けて比較したい場合は、できるだけ同じ設問文で確認したほうがよいです。
上記のように、対象者ごとに設問文、選択肢が異なると、どこまでを足し上げて比較するかが
ずれてきてしまいますし、大変比較しづらい結果となります。

次に。調査概要を確認すると調査対象者の内訳を確認してみましょう。
 ・全国のリモートワーク制度のある会社員
 1.新卒3年目以内/転職後3年目以内:809人
 2.部長クラス以上(従業員500名以上規模の正社員):220人
部長クラス以上の対象者も220名のサンプル数が取れていますので、
全体数で比較する分には十分かと思います。

しかし、対象者を男女別は?年代別は?
と、次々と深い分析をしたくなるのがマーケティング担当者ですよね。
入社3年目以内のサンプルが809名取れているので、
こちらはクロス集計にかけることもある程度は可能なのですが、
同様に部長クラス以上の220名を分解して比較しようとすると問題が発生する可能性があります。

この220名をクロス集計にかけて細かく見ていくうちに、
気づくと1セルあたりが一桁数になっていた…などというケースも出てきます。
サンプル数が100を切ることになると、標本誤差がかなり大きくなりますし
何より結果が不確かになってきます。

あらかじめ、どこまで分析をするかを設計したうえで有効サンプル数を設計したうえで
調査をする必要がありますので、ここは十分ご検討ください。
(標本誤差早見表(参考)https://www.nttcoms.com/service/research/sampling/
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。