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今月の気になる数字 45歳以上のCAが27%UP(4年前比) 最年長CA72歳のイージージェット!

さて、夏の旅行はいかがでしたか?
まだまだ今年は9月から11月にも連休はありそうです。
サクッと旅に出かけてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

円安とエネルギー高騰で、燃油サーチャージが上がっているため
海外旅行に億劫な方もいらっしゃるとは思うのですが、
昔と比較して、LCC(Low Cost Career)と呼ばれる格安航空の選択肢も増えています。

このLCCですが、国内導入の歴史が浅く、その安さから不安の声も聞かれていますが、
そもそも欧米やアジアでは一般的な交通サービスの選択肢の一つなのです。

従来型のサービスを提供するFSC(フルサービスキャリア)と比較すると
違いは以下になります。
小型機に機材を統一して整備費用を抑え、運航の頻度も上げて効率化を徹底することで
価格を抑えています。
また、FSCに比べてサービスを簡素にし、飲食や毛布などの利用はオプション扱いで
有料のケースもあるようで、その分、いわゆるチケット代自体はFSC主体の航空大手の
半分以下の会社もあるのです。

日本では2012年にANAホールディングス傘下のピーチ・アビエーションなどが
運航を開始。成田空港や関西国際空港には、LCC専用ターミナルも設置されました。

しかし、まだまだ日本のLCCの市場規模は世界と比べて小さいのです。
国土交通省調査からの推計によると19年の日本の旅客数(国内・国際線合計)のうち
LCCのシェアは2割弱だそうです。

一方、米国は3割、欧州は4割程度を占め、日本のLCCは国内線が主体で、
親会社の航空大手の経営資源や顧客基盤を生かしたサービス展開を進めています。

さて、今月の「気になる★数字」
45歳以上のCAが27%UP(4年前比)最年長CA72歳のイージージェット!
についてみてみましょう。
https://article.yahoo.co.jp/detail/45e27601f87f39b0ae08c832eb12f340d8a87f54

この記事によると、イギリスを拠点とするLCCのイージージェットでは、
直近4年間で45歳以上のCAが27%増加、1年間で60歳以上のCAが30%増加したそうです。
理由は、イージージェットがミドル世代やシニア世代を積極的に採用開始をし、
なんと2000人の採用枠に対して16000人の応募があったというから驚きですね。

子どもが独立した親を指す「エンプティーネスターズ(Empty nesters)」や、
第二の人生を探す人に向けた、CAの募集が効を奏したとか、
中には娘さんと一緒に働きたかったという夢をかなえた人も。

このシニア採用のきっかけになったのは、イージージェットが
45歳以上のイギリス人2000人に行った調査のもよう。

約8割の人が「子どもが独立した後、新しい仕事にチャレンジしたい」、
6割が「新しいキャリアのスタートを楽しみに考えている」と回答していたことから、
シニア採用施策に踏み切ったそうです。

ちなみに、このイージージェットは、欧州を中心に34カ国で約900のルートで、
約310機(約4割はリース)を運用している業界をリードする企業の一つです。
次世代燃料による運航も目指し、英ロールス・ロイスと共同で水素でエンジンを動かす
実験に成功したという発表済のもよう。

こうした業界に影響力のある企業のシニア採用が、高齢化社会迎える日本国内にも
良い影響を与えてくれることを願っています。

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