entry_image

小中学生のパリ五輪関心競技 1位はバレー、出るならバトミントン

パリ五輪が7月27日に開会式を迎えました。
パリの街の多様さや世界遺産群も含めてさらに魅力的に見えた素晴らしい演出。
フランス発祥のキャラクターや歴史、アートなどふんだんに盛り込まれていて
圧倒されてしまいました。

3年前の東京五輪も、コロナ禍でなければ東京の多様な魅力を
もっともっとPRできたのに…という声も。
とはいえ、今まさに多くのインバウンドの観光客を迎えている東京。
オリンピックを皮切りに、東京はますます観光都市としての魅力を
世界に誇っているのではないかと思います。
東京五輪では伝えきれなかった魅力を、実際に体感して頂けているのも嬉しいですね。
そんななか、最新の意識調査を発見しました。

『こどもの本音―パリ五輪』
(ニフティキッズ 2024年7月公開)
https://kids.nifty.com/parent/research/olympics_20240701/?utm_source=niftykids&utm_medium=prtimes&utm_campaign=researchreport_0718

■今回のパリ五輪で、一番興味があるのはどの競技?
 1位 「バレーボール」11.5%
 2位 「たっきゅう」7.5%
 3位 「サッカー」6.1%
 4位 「競泳」5.8%
 5位 「バスケットボール」5.6%

■今回のパリ五輪・パリパラ五輪はどうやって観戦する?(複数選択)
 1位 「テレビ・ネットで」79.9%
 2位 「観戦する予定はない」23.6%
 3位 「現地で」2.6%

■前回の東京五輪・東京パラ五輪はどうやって観戦した?(複数選択)
 1位 「テレビ・ネットで」77.1%
 2位 「観戦する予定はない」22.9%
 3位 「現地で」4.6%

■もし自分が五輪に出場するとしたら、何の競技がいい?(複数選択)
 1位 「バトミントン」24.7%
 2位 「たっきゅう」22.3%
 3位 「バレーボール」21.0%
 4位 「トランポリン」18.0%
 5位 「テニス」17.4%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
調査結果の背景・理由をどのように分析するか」というテーマについてです。
本調査でも、各設問の後に、なぜそう答えたのか?という理由も
フリーコメントで取得しています。
(例:「今回のパリ五輪で、一番興味があるのはどの競技?」という設問で、
競技名を選択させた後に、「どうしてその競技に興味があるのか教えて!」など
という設問で、選択した理由をフリーコメントで回答する設計)

こうした、選択の理由、背景を具体的に回答させる方法が一番分析しやすいのですが、
別の調査をレファレンスしながら分析を深めるという方法もあります。
今回の調査では対象が小学生・中学生を中心に前後3年の会員に対して調査を実施しています。
例えば、「小学生のお稽古事ランキング」等との関連性を探って、
下記のような調査データを参照をしたり、
【2024年版】
小学生に人気の習い事ランキング!平均費用や習っている数も紹介|ベネッセ教育情報 (benesse.jp)
あるいは、人気漫画やアニメとの関連性を探り、下記のような調査を参照する方法もあります。
【人気投票 1~88位】
面白いスポーツ漫画ランキング!みんなのおすすめする作品は? | みんなのランキング (ranking.net)

あらためて、人気アニメや漫画の影響を強く感じるとともに、
子どもの習い事や学校教育で実施されているスポーツのバリエーションは
時代による大きな変化はないことを実感しました。
社会的には、若年選手の活躍で、ブレイキンやスケートボードなどが、
子供たちの間で話題になっているのではないか?という向きもあります。

しかし、実際に調査をしてみると、多くのこどもたちにとっては、
漫画やアニメの影響もありながら、一般的に学校教育などで体験するスポーツ、
習い事としても身近なスポーツに関心が集まっていることが分かる調査結果でした。

現状を数値で把握し、根拠ない社会的思い込みや偏った見方を是正するという役割が
「調査」にはあります。
大人と子供の調査結果が大きく異なるといった派手な結果にはならないかもしれませんが、
実態を正しく把握するという意味では必要な調査だといえるでしょう。

最後に、設問文や選択肢は「回答者」に合わせた表記をしていくことが
必要だということも書き添えておきます。
今回の調査は小学生・中学生を中心とした調査であることから、小学校1年生の常用漢字以外は、
ひらがなを振る、あるいはひらがな表記をする、和英語になっている言葉についても、
なるべく日本語でおきかえるなどの工夫が必要です。
ぜひ、今後の調査分析の際の参考にしてみてください。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。