entry_image

Z世代、α世代のクリスマス “推しと過ごしたい”が3割⁉

クリスマスイルミネーションが街を彩る季節になりました。
クリスマスマーケットも上陸してすっかり定着し始めていますね。
外国人旅行者の人だかりでイルミネーションがあるエリアは大盛況。
全国には電球10万球以上、なかには500万球ものLEDを使用する大規模なイベントも。
街路樹がイルミネーション化されているエリアでは、歩道で撮影する人も多くて、
警察官も出動しているもよう。
ぜひ安全に楽しんでほしいと思います。

ちなみに、このイルミネーション、いまやLEDが当たり前ですが、
LEDが一般化するまでは白熱球(豆電球)が使用されていて、点滅し続けることで熱を帯び、
電力使用について問題視されていた時期もありました。
東日本大震災で電力がひっ迫していた時には、街のイルミネーションがすべて撤去された記憶を
持っている方もいるのではないでしょうか。
2010年代中盤には、主要なクリスマスイルミネーションは、
そのほとんどがLED電球に切り替わっているそうです。

ご存じのようにLEDは電力効率が劇的に向上していて、
例えば一般豆電球100球あたりの電力が約60Wであるのに対して、LEDは6Wと約1/10。
熱の発生が少なく、電力の光への変換効率(=電力効率)が高いため装飾の安全性と明るさが抜群。
しかも、LEDは一般豆電球に比べて寿命が非常に長く、交換の手間やコスト、廃棄物を大幅に削減できるということで、環境への影響もよいそうです。
そんな中、こんな調査を発見しました。

「 Z世代・α世代が選ぶ2025クリスマストレンドランキング」
(株式会社digdig 2025年11月発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000120535.html

■クリスマスに行きたい場所
 1位「イルミネーション」68.5%
 2位「クリスマスマーケット」55.6%
 3位「ディズニーリゾート」 28.7%
 4位「クリスマスカフェ」27.8 %
 5位「推しのイベント」24.0%

■もらいたいプレゼント
 1位「コスメ」64.8%
 2位「アクセサリー」54.6%
 3位「洋服」 42.6%
 4位「香水」39.8 %
 5位「お揃いのもの」36.0%

■クリスマスにやりたいこと
 1位「好きな人とデート」62.0%
 2位「お家パーティ」59.3%
 3位「推し活」 28.7%
 4位「クリスマスプリ」25.9 %
 5位「クリスマスディズニー」0.9 %

■クリスマス誰と過ごしたいか
 1位「恋人」65.7%
 2位「友達」64.8%
 3位「家族」 32.4%
 4位「推し」27.8 %
 5位「一人」7.4%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
世代分析にまつわるあれこれ」についてです。
いよいよ、Z世代に加えて、α世代の話題が増えてきました。
まずは、この世代について抑えていきましょう。

・Z世代:1997年〜2012年頃に生まれた世代で、2025年時点で13歳〜28歳。
 その前の世代が、X、Yと来ていたので、アルファベット最後の「Z」と命名。
・α世代:諸説ありますが、2013年以降の生まれで、2025年現在で12歳以下の世代を指すそうです。
 「Z世代」の次なのでギリシャ文字の最初の「α(アルファ)」と命名されたとか。

Z世代は、デジタルネイティブ(初期)の生まれで、 幼少期からインターネットやスマートフォンが普及した環境で育った世代。
SNSを主要なコミュニケーションツールとして活用していて、オンラインでの交流に抵抗がない世代ともいえそうです。

一方、日本では平成不況と言われたデフレを代表とする経済の不安定さや社会的な変化を背景に育ち、
理想よりも現実を重視し、実利的な消費を好む傾向があるとも言われています。
また、学校教育や社会的に、多様性(D&I)や環境問題なども重視されるなか、
社会的意義、社会課題への関心が高いとも言われています。

α世代は、完全なデジタルネイティブの世代。
生まれた時からAI、IoT、VRなどの最新技術が身の回りに存在し、
タブレットやタッチスクリーンデバイスを日常的に使用していることも特徴。
小学校などでのプログラミング教育の必修化など、デジタル技術を活用した学習環境で育っています。
オンライン動画やゲーム、SNSが生活に深く溶け込んでおり、
バーチャル空間にもなじんでいるといえます。
親の多くがミレニアル世代(1980年代~1990年代中盤生まれ)で、
彼らの価値観の影響も受けているようです。

今後、α世代が、デジタル技術が確立された社会、AIなどの新しい技術を
生活の一部として扱うようになり、新たな時代を創り牽引する世代として期待が高まっています。
ますます彼らのニーズや考え方から目が離せません。
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。