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夏休みの宿題「周りの力を借りる」が7.4%増?!「毎年調査する意味あるのか」…の巻。

子どもたちの夏休みが始まります!電車が空くのはありがたいですね。

しかし…子どもの居る働くお母さんにとってはお弁当問題に悩まされる長い闘いの火ぶたが切られる決選日…。今年も暑く&熱くなりそうですね…

さて、そんなこんなで今回のテーマは「夏休みの宿題」。

「夏休みの宿題に関するアンケート」(株式会社イオレ 2016年7月発表)

https://www.atpress.ne.jp/news/110374

■計画的に毎日少しづつ片づける41.9%、「ノープランで最後にあわててやる」29.8%

■最後まで残りがちな宿題1位が「自由研究」(59.2%)、2位が「読書感想文」(44.1%)、3位が「工作」(34.4%)

■「工作の課題についつい手を入れてしまう」親が49.9%

■夏休みの宿題は、子供にとって「必要だと思う」(65.3%)、「必要だと思うが内容は変えた方がいいと思う」(30.6%)

…子どもの頃が走馬灯のようによみがえる調査結果です。

またお子さんがいらっしゃる方は、すくなからず心当たりがある結果なのではないでしょうか。

今回、気になったのは経年調査であることです。前年比も出ていますが、一番気になったのは、子どものタイプの経年比較です。

「夏休みの宿題「周りの力を借りる」が7.4%増」と解説されています。子どものタイプは毎年そんなに大きく変わるのでしょうか?という疑問です。

まあ、10年くらい続けていけば、こどもも親も1世代変わり、価値観の変化も比較すると面白そうですが…。経年調査の頻度、経年調査で撮るべき項目=定点観測しておきたい事柄…とは何か、についてちょっと考えさせられる調査になっています。

そうです。発表されている内容のなかで、明らかに毎年変化がありそうな結果があまり見当たらないことに、ちょっとした違和感を感じていたのかもしれません。

今回のポイントは「経年調査で取るべき項目」について考えてみましょう。

「経年調査」は市場の変化や社会や意識の変化を定点観測し、把握することを目的として実施されているものです。

つまり前提として、市場が変化することを想定していて、その変化していく内容を補足することで、何か打ち手が見えてくるということを想定しているということです。

「夏休みの宿題」というテーマなら、まずは大きくとらえて、「社会変化の要因」…例えば共働き家庭の増加、小学生のスマホ携帯率の増加、私立中学受験の激化…など

社会変化が反映できる設問を想定し、次に、それらが引き起こすであろう「親、子ども、先生などステークホルダーの意識の変化」…夏休みの過ごし方、学校教育への依存度の低下、教材に対する投資金額の変化など様々な変化を予測し、設問に落とし込んでいく。
経年調査であることの意味や意義が感じられる市場変化を語れる調査になると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

次回もお楽しみに!

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