22年10月の前回のたばこ増税は1本当たり3.5円と高水準の引き上げ。
各社は1箱100円を超す値上げでした。前回は直前の駆け込み需要がすごくて22年9月は前年同月比88%増。一転し10月は69.9%減と大きな反動減を記録したそう。
今回は、1本1円の増税で、1箱20〜40円程度の値上げだそうで、8月月間の駆け込み需要は全年同月比でマイナス10%程度に。
これでも通常月よりは売り上げがアップしていて駆け込み需要と報道されていました。いかに喫煙者自体が減っているか逆算できそうですね。
JT調べでは喫煙率は17.9%で、22年から6ポイントも減少。駆け込みがあっても前年同月比まで届かずということなんですね。
ということで今回は喫煙の状況にについて調べてみました。
「国民健康・栄養調査(28p喫煙の状況)」(厚生労働省 2017年11月調査)
現在慣習的に喫煙している者の比率
- 全体 17.7%
- 男子 29.4%
- 女子 7.2%
年齢調整(20歳以上)現在慣習的に喫煙している者の比率
- 全体 18.8%
- 男子 30.6%
- 女子 7.7%
タバコをやめたいと思っている人の比率(年齢調整(20歳以上)現在慣習的に喫煙している者のうち)
- 全体 29.3%
- 男子 26.5%
- 女子 39.9%
自分以外の人が吸っていたたばこの煙を吸う機会(場所別 上位)
- 「飲食店」42.4%
- 「遊技場」37.3%
- 「路上」 31.7%
- 「職場」30.1%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「年齢調整」についてです。
本調査のテーマはタバコと健康。調査対象者が1歳から80代と幅広く20歳以下で14.1%のサンプル含有率存在となっていました。
タバコに関する調査項目に対しては、20歳以上で「年齢調整」のうえ調査結果を出しなおしているというわけです。
また、喫煙率は男性3割、女性1割以下となっており、男女格差が大きい調査でもあります。
キャッチコピーにどの数値を出すかどうかが迷いどころかと思います。
成人のきつえんりつは18.8%であることは間違いではないですが、男女差が大きく、総じて2割に見える書き方が実感値とフィットしにくいという感覚を生んでしまいます。
その場合は男女別の数値、あるいは減少率、この10年間で平均で6.4ポイント、男性10ポイント減少しているという一番インパクトのある数値を持ってくる手があると思います。
こういった、インパクト数値を発表しやすいように事前に仮説を立てて、クロス集計をしやすいように調査項目を仕掛けておくことがとても重要になりますので、ご検討ください。
今後のヒントになれば幸いです。
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