週末は気になっていた糸井重里さんの著書を片手に神楽坂のお気に入りのカフェに。
ほぼ日の商品って買ったことありますか?
「カレーの恩返し」とか「引き出しポーチ」とかファンが多いのも分かる人に話したくなるオリジナル商品がいっぱいです。
そんな商品開発の秘密が書かれているというので「すいません、ほぼ日の経営」 。
商品開発秘話も面白かったのですが、興味深いのは「経営理念」。
やさしく、つよく、おもしろく、さすが、社会を動かすコピーライターらしく、分かりやすくて、覚えやすくてユニークな経営理念。
仕事しながら、あまり意識してないかもしれないけど、頭のかたすみでそっとささやくようなものが経営理念。
意外と大切なものなのねとあらためて実感しました。
ということで、今回のテーマは「経営理念」。
調査の観点からちょっと覗いてみてみましょう。
「ビジネスパーソンの「企業理念」に関する意識調査」(むすび2018月12月調査)p>
あなたは現在所属している会社の企業理念に共感していますか?
「とても共感している」14.1%
「どちらかというと共感している」36.6%
合計50.7%
あなたは会社の成長には企業理念が重要であると思いますか?
「とても重要だと思う」27.8%
「どちらかというと重要だと思う」48.8%
合計76.6%
企業理念が社内に浸透することで、仕事の効率や社員間のコミュニケーションなどが改善すると思いますか?
「改善すると思う」21.1%
「どちらかというと改善すると思う」48.9%
合計70.0%
#以下は「企業理念を知らない」、「企業理念がない」と回答した方を除いて質問
あなたが現在所属している会社では社員の間で企業理念が浸透していますか?
「しっかり浸透している」15.6%
「どちらかというと浸透している」37.0%
あなたにとって、働く上で、企業理念とはどのような役割ですか?
1位「ビジョン」46.5%
2位「目標」36.7%
3位「ルール」25.4%
「企業理念への共感度合い」と「会社の業績」との関連確認のため「会社の業績が上がっている」と回答した方のなかで以下に回答した割合
「企業理念にとても共感している」60.3%
「どちらかというと共感している」30.0%
所属している会社に対する「満足度」と経営理念への「共感度」の関連
・所属している会社への満足度
「とても満足している」13.7%
「どちらかというと満足している」38.8%
・企業理念に
「とても共感している」回答者のうち「95.0%が会社に満足」
「どちらかというと共感している」回答者のうち「78.0%が会社に満足」
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「こう回答した人は、別の設問でどう回答してるか」問題です。
ちょっと複雑になってきますが、基本は単純クロス集計です。
ポイントは2点。
・何と何を掛け合わせるか
・どちらを母数にするか
ただ、あまり複雑に考えずに、両方を母数にして数字を出してみれば良いのです。
差が大きく出た方を採用してその意味合いを分析します。
今回は、「企業理念」がテーマの調査なので、企業理念に共感している人をベースに、業績は上がっているか?会社への満足度に差はあるか?を、クロスで差分をみていったというところです。
逆に「会社への満足度」別に回答者を母数において「企業理念への共感度」の差分を見ることもできます。
ちなみに、前者と後者では意味する事柄が異なりますね。
前者では企業理念を知らない、企業理念がないと回答した人を事前に除くことができるのですが、後者の場合は、全数調査の会社への満足度に対する回答者がベースになります。
そのため、「企業理念」に対する数値的にはブレが大きくなる可能性があります。分析コメントはその辺りを加味して書いていく必要が出てきますね。
もちろん、もっとシンプルに回答者の所属する企業規模別や所属年数などのプロフィール別に企業理念への共感を分析していっても良いと思います。
ぜひ、調査設計のご参考になさってくださいね。
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