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5月病気味?社風にあっている人ほど合っていると感じていない理由とは?

10連休が終わって通常始動していたつもりが、、、今頃どっと疲れが出ている人も多いのではないでしょうか。

巷では、退職代行会社の利用が1年で最も多い時期だと話題に。

大型連休があってもなくても4月に入社した人にとって怒涛の適応時期を超えると、ふと我に帰ってしまうタイミングなのかも。

まあ、日本では10日程度で大型連休扱いですが、正直、海外企業では、夏休みもクリスマス休暇もデフォルト2週間以上なわけです。10日休んだくらいで、5月病だから会社をやめる人が増えたというのもなんだか因果関係があるのかないのか、、、といったところです。
やはり、退職の一番の原因は人間関係であるというデータが出ています。そして一方、世界45カ国の企業調査では、エンゲージメントが高まり、会社に対する貢献意欲がもっとも高まるのも「よりよい人間関係である」というデータも発表されています。

しかし、入社や転職先選びの際に、もっとも予測しづらいのが、この人間関係。

せめて社風にあっていればリスクは少ないのかもしれないけれど、果たしてそんなこと測れるものなのかしら、、、と思っていたら、まさに、社風との合致度を調査できるmitsunariというシステムもあるようです。

ということで、今回のテーマは「人と組織の関係を科学する」ことについて見ていきたいと思います。

「科学的に算出できる社風との相性と、従業員の自己認識とのギャップに関する分析調査」(株式会社ミライセルフ2019月1月発表)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000030921.html

※本調査は、mitsucari適性検査の受検時に実施しているアンケートと、人工知能(AI)が判定した勤務先会社の社風との相性の相関関係を検証する調査

社風合致度と評価の自己認識について

会社のカルチャーに合っている

・「かなりそう思う人」会社から評価されていると思う69.7%
・「思う人」会社から評価されていると思う40.6%
・「どちらでもない」会社から評価されていると思う14.2%
・「思わない人」会社から評価されていると思う12.7%
・「かなり思わない人」会社から評価されていると思う9.7%

会社のカルチャーとの相性と会社からの評価の自己認識には相関関係があると言えそう

社風とのAIマッチングスコアと自己認識「社風合致度」の比較

マッチングスコア

・「100−81」(最上位)会社の社風と合っている/計54.5%(かなりそう思う7.4%)
・「80−61」会社の社風と合っている/計59.7%(かなりそう思う10.3%)
・「60−41」会社の社風と合っている/計60.7%(かなりそう思う14.2%)
・「40−21」会社の社風と合っている/計60.7%(かなりそう思う18.3%)
・「1−20」(最下位)会社の社風と合っている/計62.0%(かなりそう思う26.5%)

マッチングスコアが高くなるほど「会社に合っていると思う」ではなく、「どちらでもない」の比率が増加。会社に合っている従業員ほど、自分と会社の相性に自信が持てていない現状が明らかに。

社風とのAIマッチングスコアと自己認識「会社からの評価」の比較

マッチングスコア

・「100−81」(最上位)会社から評価されている/計27.4%
・「80−61」会社から評価されている/計32.2%
・「60−41」会社から評価されている/計34.8%
・「40−21」会社から評価されている/計38.3%
・「1−20」(最下位)会社から評価されている/計43.1%

社に合っている人ほど、自分の評価が分からない「あなたは今の会社で高く評価されていると思いますか?」という質問に対してマッチングスコアが高くなるほど「どちらでもない」の回答が増加する傾向になりました。

会社からの評価は、面談や待遇などからも自己認識がしやすいはず。
社風に合っている人材であればあるほど「会社からの評価」に自信がないともいえるし、社風にあっていない方が貴重な人材として評価されやすいとも言えるかもしれません。

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「AIと自己評価」についてです。

本調査のように、自己評価とは別の設問に対する回答傾向などから適性を割り出したものとを比較する調査はとてもユニークです。
これはAIに限らず、Webサイトでの行動ログ、購買記録や、価値観調査などから因子分析したタイプ分類などとの比較にも応用できます。

今回のように自己認識とのギャプが生まれる調査はとても興味深いですね。

ちなみに、社風と合致していても、していなくても、「社風と合っている」と感じる人の割合が大体6割で、実は社風合致度が高い人ほど「合っていない」と感じているのが興味深いですね。

人の感じ方と現実にはギャップがあるもの。

調査とはその辺りをきちんと踏まえて設計しないと現実を見誤ることもあるということをあらためて認識しました。

ぜひ参考にしてみて下さい。
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