前回も触れましたが、今年の長梅雨からの快晴猛暑という鮮やかな季節の移り変わりにぴったりだった映画「天気の子」。
この映画、ひょんなことから中学生と見に行ったのですが、彼女がハマった何気ないシーンについてポロっと語った一言が、忘れかけていた自分の中学生の頃のマインドを思い出すという新たな楽しみ方で、思い出深い1本となりました。
まあ、正直、中学生にもなると人間性のほとんどが作られきっているというか、、振り返ってもあまり大人になっても変わらない気がします。
永遠の「中2病」である私だけ??という疑問も持ちつつ、根っこにあるスタンスや感性は変わらず、経験や知識が増えた分だけ、モノのかわし方や方法論が存在すること知り選択肢は増えたけど、やっぱり根っこにある感性通りに動くのが楽、、、みたいなところってないですか?その原点が中学生にある気がします。
と、ユッキの主観論を展開していても仕方がないので世の中の中高生ってどんな感じでしたっけ?というのをググってみたところこんな調査がアップデートされていましたのでご報告!
「中高生が思い描く将来についての意識調査 2019」(ソニー生命保険株式会社2019月8月発表)
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2019/files/190806_newsletter.pdf
【中高生がイメージする将来】
◼️自身の将来のイメージ「10年後は明るい」
中学生57%、高校生45%
◼️日本の将来のイメージ「10年後は明るい」
中学生34%、高校生26%
◼️「自分の10年後を具体的に考えている」
中学生は18%、高校生20%
2017年;中学生26%、高校生18%
【中高生がイメージする大人】
◼️中高生の“大人”に対するイメージ
中学生
『大変そう(計)』85.5%、『疲れている(計)』92.0%
高校生;「疲れている」94%、「大変そう」89%
◼️カッコいいと思う大人
中学生
1位「好きなことに打ち込んでいる」57.5%
2位「マナーがしっかりしている」57.0%
3位「面白い・ユーモアがある」56.5%
4位「おしゃべり・トーク上手」49.5%
5位「身近な人々(家族や仲間)を大事にしている」49.0%
高校
1位「好きなことに打ち込んでいる」56.3%
2位「マナーがしっかりしている」51.4%
3位「面白い・ユーモアがある」49.9%
4位「身近な人々(家族や仲間)を大事にしている」45.9%
5位「対等な目線で話してくれる(上から目線でない)45.0%
【中高生の幸せとは】
中学生
1位「好きなことを仕事にする」49.0%
2位「素敵な相手と恋愛・結婚する」48.5%
3位「あたたかい家庭を築く」47.5%
4位「安定した毎日を送る」44.5%
高校生
1位「好きなことを仕事にする」47.4%
2位「安定した毎日を送る」43.1%
3位「あたたかい家庭を築く」40.8%
4位「素敵な相手と恋愛・結婚する」40.6%
【将来なりたい職業】
中学生 男子
1位「YouTuberなどの動画投稿者」
2位「プロeスポーツプレイヤー」
3位 「ゲームクリエイター」
中学生 女子
1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」
2位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」
3位「医師」
高校生 男子 1位「ITエンジニア・プログラマー」
2位「会社経営者・起業家」
3位「YouTuberなどの動画投稿者」
高校生 女子
1位「公務員」
2位「看護師」3位「歌手・俳優・声優などの芸能人」
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「どちらかと言えばどっち?」という設問方法についてです。
今回の調査で面白いところは、中高生に大人のイメージを上記のように回答させていることです。
例えば、「大変そう」と「楽(ラク)そう」ではどちら?→『大変そう(計)』(85.5%)、「疲れている」と「元気」ではどちら?→『疲れている(計)』(92.0%)、「尊敬できない」と「尊敬できる」ではどちら?→『尊敬できない(計)』(53.0%)、、、。
「尊敬できるーできない」のような同形容詞を否定―肯定での選択は作りやすいですが、疲れているー元気というのが果たして裏表になっているかなどが難しいところと思います。この辺りは、事前に回答者である中高生と一度話して、どのような形容詞が対になっているのか 設問の表現チェックをした方がより精度の高い調査になると思います。
過去、ユッキも色々と事前インタビューで発見がありました。学生調査で、飲み会幹事に関する調査をしていた時に、幹事を引き受けるタイプは、世話役、リーダーシップがある、マメである、、、などという形容詞を想定していたのですが、学生から出てきた言葉は「女子力高め男子」とか「場見るタイプ」など(もうこんな言葉使ってないかもしれませんが)。その時の旬な言葉が飛び出して、あらためて感性の違いに気づいたりしました。
調査対象者のマインドと設計者のマインドがずれてしまっていると、思わぬ穴ができてしまうことがありますよね。常に若者マインドをウオッチしておく必要がありそうです。
皆様のアンケート調査の際には、ぜひ参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。