春は、新しいスタートの季節ですね。
転職、新入社など、新しい環境に飛び込んだ方も多いかもしれません。
そこで困るのが、社内用語や英語文字の略語類。
CSR、EBITDA、CRM、SFA、、、。
会話に笑顔で参加しながら、こっそり机の下ではスマホで検索といった光景も
新入社員に限らず、古参もヒトゴトではありません。
と言うのは、この英語文字の略語類も時代とともに変化しています。
アップデートしていかないと誤解を生みますし、話がうまく通じません。
例えば、CS。
元々は「CS室」などCustomersServiceカスタマーサービスを指すことが主流でしたが、いつの間にか、顧客満足度(CustomersSatisfaction カスタマーサティスファクション)へ。
最近では、CustomersSuccessカスタマーサクセスを意味するケースも目立ちます。
チャットや会話の中でこれらを一々確認するのもスピードを落とすことになりますし、
話が噛み合わないままに進んでしまうという経験をされている方も多いのではないでしょうか。
今回は、Microsoftのブログから、注目のキーワードをチェックしつつ、
今月の数字をご紹介していきたいと思います。
(Microsoft Japan windows blog―2020年10月発表
https://blogs.windows.com/japan/2020/12/02/microsoft-teams-reaches-115-million-dau-plus-a-new-daily-collaboration-minutes-metric-for-microsoft-365/)
このブログは、Microsoft Teamsに関する調査データを紹介しているブログ記事です。
英語でアップされたものが、時間をおいて日本語訳を抄訳してアップされているようです。
この記事のタイトルは
「本日マイクロソフトは、Microsoft TeamsのDAU が
1 億 1,500 万人に到達したことを発表しました。」です。
さて、「DAU」とは何の略でしょう。
正解は、、、「Daily Active User」つまり、 1日あたりの利用者数を指します。
この言葉は色々な場面で活用できそうな略語ですね。
次は「DCM」。
「Microsoft 365 の新しい指標「DCM」 の導入を発表します」。
先ほどのようにおそらく、DailyのDのようですが、「C」「M」については何を指すのでしょうか。
本文を読み進めると
「Teams、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、SharePoint、OneDrive 」などの Microsoft 365 アプリでユーザーが費やした時間の合計を分数で表したもの。
この四半期で見ると、世界中の Microsoft 365 ユーザーは、1 日に 300 億分以上の時間をコラボレーションに費やしていることがわかります」
とあります。
DCMとは、「Daily Collaboration minutes」。
ちなみに、このDCMについては以下のような説明があります。
** Microsoft 365 の 1 日のコラボレーション時間 (DCM) とは、
直近の四半期間に Microsoft 365 アプリで行われた会議、チャット、通話、ドキュメントの共有と共同編集、その他のアクティビティに費やされた時間の全ユーザーの合計を 1 日あたりの分数で表したものです。
これには、Teams、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、SharePoint、OneDrive、Stream、Yammer のアクティブな使用時間が計上されます。
Teams と Stream の使用時間はすべてのプラットフォームについて計算され、
その他のアプリのアクティブな使用時間は Windows 10 についてのみ計算されます。
確かに、私たちのビジネスPCは、しっかりMicrosoftにロックオンされていることを
実感します。
ちなみに、このコラボ時間ですが、「300億分」と表現。
数値が大きすぎてイメージしづらかったので、単位を勝手に変えてみました。
時間割で5億時間、日割りで5.7万年、、、。
しかし、やはり「300億分」と記載される方がインパクトが大きいですね。
そして多くの人が細切れにアクセスしながらつみ上がっていく様子が感じられる表現だと思います。
これまで、PCの販売台数や、システムソフトの導入企業数などをKPIとしてきたけれど、どのくらい何を使っているのか?
までブレイクダウンして数値を細かく見ていく時代に突入してきたことを実感します。
昨今、さまざままなスタートアップが、便利なオフィスシステムサービスを提供し始めています。
昔のようなパッケージソフトを購入してCD―ROMをP Cにインストールして利用するスタイルのサービスは減っていき、WEBからDLし、月額定額制のサブスクリプションサービスで利用できるものが主流になっています。
いつでもどこでも利用開始ができて、あらゆるシステムと簡単に連携可能になりました。
例えば経理システムも、このMicrosoftのエクセルやパワポなどとストレスなくシームレスに連携できるのは当たり前。
裏を返せばせっかくMS側で懸命にサービスを開発していてもいつでも簡単に乗り換えることができるということ。
導入企業数やユーザー数だけを見て安心せずに、どのくらい、何が使われているのか、使われなくなっているのかをウォッチしないといけない時代になってきているのかもしれません。
毎日、何気なく使っているソフトも、常に誰かに、いつどのくらい使っているのかをウォッチされているのかと思うとなんだか落ち着かない気持ちになるのは私だけでしょうか。
最後に、コロナ禍でリモートワーカーが激増し、
導入企業も増えていると言う肌実感のあるこのTeams。
世界でどの程度使われているのか?という数字を見て締めたいと思います。
そこで、今月の「気になる★数字」…
「Microsoft Teams 1日当たりのグローバルでのサービス利用者(以下、DAU)
2020年10月時点で1億1500万人突破」
数値を語るときに、単体の数値だけではなく、成長率がとても大事な観点です。
今回ご紹介しているMSのTeams利用者数は、
2019年11月時点で2,000万人から2020年10月時点で1億1,500万人に。
なんとたった1年で5倍になっているのです。
日本では、2020年春時点で、日経225企業のうちすでに84%が導入しているということです。
そしてもう一つ、見るべき数字は、導入企業数だけではなく、利用人数。 導入した企業でも、一部の社員だけが使っていると例は意外と多いのです。
部門ごとに異なる社内SNSを利用しているケースもありますし、
下手するとチームごとに勝手に選定して様々なシステムを選定してしまう。
他部門、他チームとの連携がとてもしにくい状況を生んでいることもあるのです。
以前は、基本はメールと(回線システムに準じる)電話でのコミュニケーションに集約されていたものが、今は、それぞれのシステムに紐づいたチャットシステム、音声システム(電話)がセットされているため、コミュニケーションが分断されやすいとも言えます。
LINEもGoogle MeetもFacebookも全て、似た機能を持ちながら、
それぞれを同期することができない仕組みになっています。
そこで、Teamsの一社あたりの平均社内利用率を見ていくと、
2019年時点で社内利用率20~30%だったものが、
コロナ禍のなかで部門間連携を推進する企業が増えて、
部門ごとにバラバラだった利用アプリケーションを統一化し始める動きが加速し、
一気に社内利用率が上昇したということです。
リモートワークを余儀なくされ、Microsoft 365を契約されていた企業はリモートワーク環境を整えるためにすぐ使えるTeamsの活用を選んだということでしょうか。
今後もまだまだ長引きそうなコロナ禍の中でオフィスでの働き方もまだまだ変化していきそうです。
ぜひ、こうしたリモートワーク支援サービスやシステム提供企業の動向をウォッチしてみてください。
新たな3文字略語も、こうした企業の発信からキャッチすることが多いと思います。 新たな環境に飛び込むことは、それまで触れられなかった新しい知識や経験が得られる機会。
ぜひ、楽しみながら、新しい環境の中で春をお過ごしください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。