entry_image

世界はつながっている!SDGsに注目 認知度はシニア世代も 8 割超

コロナ禍、気候変動や自然災害など、
海や空が繋がっていること、そして宇宙ビジネスが進めば進むほど
地球は一つ、そして緊密に繋がっているを実感する今日この頃です。

世界でゼロカーボンを目指すことも声高に語られ、
SDGsがいよいよ、実行フェーズに入ってきていることも感じます。

世代により、学校教育も様変わりしていますが、直近10年くらいの間には
子供たちは、世界の社会課題解決のために何ができるか?といった
リサーチやディスカッションも行われ、若い世代になればなるほど
実際に途上国でボランティアやサステナブルなビジネスの立ち上げに参画したり
グローバル企業でのインターンを経験したという人もZ世代と言われる
若い世代をを中心に増えているようです。

インターネットでいろいろなことを知ることができたり、
未来予測が精度高く算出できてしまう現代ですが、
世界に飛び出して、様々な環境で生きる一人ひとりを目の当たりにした経験が、
世界の課題を解決していくことに真剣に取り組む人が増えていくのは
心強い限りです。
そこで年初の今回は、SDGsに注目してみましょう。

ハルメク 生きかた上手研究所2022年3月発表
「SDGs に関する意識と実態調査」
https://files.microcms-assets.io/assets/d2a198dff36d44bc8a4366fe6d343592/
c73ec888decd49eda86503adff2934b4/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%
A1%E3%82%AF_SDGs%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%
AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9_20220317.pdf

■SDGsの認知度
・全体
1.内容を知っている 22.5%
2.内容はなんとなく知っている 41.9%
3.言葉は聞いたことがあるが、内容は分からない 23.2%
・70代
1.内容を知っている 24.0%
2.内容はなんとなく知っている 48.0%
3.言葉は聞いたことがあるが、内容は分からない 14.5%

■SDGsについてどちらの考えに近いか (今すぐ取り組むか、様子を見てから取り組むか)
・全体
「今すぐ取り組む」 51.9%
・70代
「今すぐ取り組む」 63.0%

■SDGsに対する情報意向
・全体
 知りたい・計 49.5%
・70代
 知りたい・計 70.0%

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
世代の特徴をどう判断するか」についてです。
今回の調査は、50 代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」という、
世代メディアの調査となっています。
冒頭もお伝えしたように、Z世代と呼ばれる若い世代の特徴としてSDGsに関心が高いことが
挙げられますが、シニア層も十分関心も取り組み意欲も高いということを
本調査で考察されています。

今回は、この調査手法についても、みていきたいと思います。
例えば、本調査のように、対象となる読者層のインサイトを知りたいと考えた場合、
どうしても、対象世代のみの調査をしたくなってしまうもの。
しかし、対象調査だけを調査してしまうと、出てきた結果は確かに誤っているわけではないのですが、
分析の際に、その結果の数値が、全体とどの程度差異があるのか、世代の特徴を示しているのか
全く分からなくなってしまいます。

今回の調査では、20代〜70代までの6ブロックを各200サンプルづつ、
合計1200名の調査結果が分析されています。
全体と、対象になる世代を比較するという方法や、各世代ごとの差異を見ていくことにより、
世代により、徐々に増減しているのか、特定世代のみが突出した結果を出しているのか?
を見ることが可能となります。

一点、補足で注意点をあげるとすれば、本調査の「全体値」はそのままでは、
日本人全体の傾向と読み替えることは難しいということ。
もし、日本人全体の現状を把握したいという目的がある場合、
調査を実施するには日本人の人口構成に合わせたサンプリングをするか、
もしくはウエイトバックという対象の構成に合わせたウエイティング(重みづけ)を
して算出し直す必要が出てきます。

調査においては、それぞれの目的に合わせたサンプリング設計が必要となります。
詳細は、今回ご説明することはしませんが、ご関心がある方は
「ウエイトバック」というキーワードで調べてみてください。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。