今年は梅雨明けも早くとにかく暑い夏でしたが、ようやく一段落。
暑さも湿気もやわらぎ、心地よい秋風が吹く今日この頃、まさに食欲の秋ですね…。
首都圏でも代々木公園や横浜赤レンガなど野外でのフードフェスティバルも活況。
ビールを飲んで歌って踊るオクトーバーフェストが楽しみでしたが、
さすがに感染症の関係でほとんど開催されなくなりました。
でも、歌ったり踊ったりしなければOK!ということで、
肉フェス、ラーメンフェス、サンマ祭り…と
さまざまなフードフェスが紅葉のなか楽しめるようになりました。
一方、世界中で問題になっているのがフードロス。
このフードロス削減のためのサービスも、国内でも増えています。
かつては値引きご法度だった高級スーパーやパン屋さんなどでも、フードロス削減を掲げて
値引きをしていたりして、消費者にとっても嬉しいサービスになっています。
その他にも新たなサービスが続々登場。
例えば、各店舗が余りそうな食材を安く提供する告知ができて、
「すべての食べてを「食べ手」につなぐ」
TABETE - 食品ロスを削減するフードシェアリングサービス
などのアプリも登場。
予約注文されて作ったケーキがキャンセルになり売れ残りそうなので
何時以降店舗に取りに来てくれるご希望の方に…などという告知が入り、
タイミングよくエントリー出来たらお得にゲットできたりするのです。
まさに、「食べて!」というお店の声が、消費者に届き、双方にとって
嬉しいサービスですね。
また、パン専門のお取り寄せECサイト
パンのお取り寄せ・通販サイト「rebake(リベイク)」
というWEBサービスでは、毎月数十トンも廃棄になってしまうというパンを
全国のご家庭に割安で届けてくれるとか。
さらに、デイブレイク株式会社という特殊冷凍テクノロジー×ITで
食品流通の課題解決を行うFood Tech系企業も話題。
主に、冷凍ノウハウを活用し、生産者支援やフードロス削減につながる事業展開をしているよう。
https://www.d-break.co.jp/
フードロスは、賞味期限内に食べきれず(売り切れず)、腐敗や棄損懸念から廃棄になってしまう食品。
よく考えれば、缶詰、インスタント食品、冷凍食品、
ジャムや梅干し、みそなど加工食品や発酵食品などの保存食技術も
食べきれないほど収穫したものや腐りやすい食品を
長く保存できるという意味でフードロスに役立っていたのですね。
そして、新たな冷凍技術やフリーズドライのような技術もどんどん生まれ、
フードロスにも一躍買っているということなのです。
新鮮なおいしさをいつまでも維持できるような食品加工技術は
これからも期待されているところだと思います。
さて、今月の「気になる★数字」
「フードロス世界で年間13億トン!まだ食べられる食物を捨て続けている?!」
についてみてみましょう。
食品ロスの現状を知る:農林水産省 (maff.go.jp)
農水省のHPに食品ロスの現状を知るというページによると、
世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されており、
日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)が廃棄。
これは、なんと東京ドーム5杯分とほぼ同じ量だそう。
日本人の毎日の1人当たりに換算すると、
お茶碗1杯分のごはんの量が日々捨てられている計算になるそうです。
13億トンという大きすぎる数字だと実感がわきにくいのですが、
1日1人ごはん一杯分…と数字をブレイクダウンして伝えられると
急に実感がわいてきてドキッとしますね。
日本国内の食品ロスの原因は、大きく分けて2つ。
一つは、スーパーやコンビニなどの売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、
農産物などの規格外品で売り物にならないものなどの事業系食品ロス(328万トン)。
もう一つは、各家庭の料理の食べ残しや、買ったのに使わずに捨てるもの、
料理の際の野菜の皮や魚の骨などの家庭系食品ロス(284万トン)。
この家庭系食品ロスがこんなに多いのかとその量に驚きます。
つい冷蔵庫の中で腐らせてしまう野菜や果物など、少し気を付ければ減らせるはずと、反省しきりです。
日本政府としては、2000年比で2030年食品ロス半減を掲げています。
生活者一人ひとりが意識を少し引き締めていけば、きっとこのゴールに貢献できるはず。
買いすぎない、作りすぎない、保存食品にもチャレンジする…など
楽しみながら貢献できるとよいですね。
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