2024年が始まったと思ったらもう3月。
卒業式や人事異動など出会いと別れの季節です。
この季節、河津桜を皮切りに、様々な早咲きの桜から始まり、
ソメイヨシノ、枝垂れ桜へと…時間とともに花が散り、咲き継ぐ
豊かな美しい時期ですね。
そんな日本を観に、街にはあふれる外国人観光客の数々。
先日通りかかった「ラーメン次郎」の長蛇の列には結構な比率で
外国人旅行者が並んでいて驚かされました。
今年2024年のインバウンド訪日客の予測は3100万人のギネス更新の予想のもよう。
(JTBは20日、2024年の年間旅行動向見通し)。
https://www.jtbcorp.jp/jp/new(sroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html
こちらの調査によれば、2022年10月渡航緩和以降、欧米やアジアからの
訪日客が急増し、この傾向はまだまだ続く予測。
そして全国4,700箇所の観光スポット調査では、日本で今
最もインバウンドに人気のある観光スポット上位は
1位「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(東京)
2位「清水寺」(京都)
3位「京都侍忍者ミュージアム」(京都)
4位「伏見稲荷大社」(京都)
5位「東京スカイツリー」(東京)
と、京都と東京が独占する結果になっています。
【2024年版】インバウンドの現状と今後の見通しは?訪日旅行動向から今やるべきインバウンド対策まで徹底解説 - 口コミアカデミー (kutikomi.com)
訪日外国人の地域別内訳を調べると上位は
1位「韓国」27.6%
2位「台湾」16.8%
3位「中国」9.7%。
これは、航空便の回復動向にも影響しているようでして、韓国や米国などでは、
2019年冬ダイヤ比較で現状84.9%まで便数が戻ってきているのに対し、
中国は、未だ5割前後にとどまっているそうです。
今後、訪日のための便数が増えれば、更に観光客は増えていくとレポートされています。
ちなみに、2024年2月10日から17日までの8日間は、中華圏の方々にとっての
旧正月(春節)で、なんと8連休のもよう。
8連休中に地域間移動者が延べ90億人と発表されていた数字に驚かされた方も
多かったのではないでしょうか。
人口が10億人強といわれる中、なぜ90億人?!と、
最初に数字を見たときに驚きましたが…。
これは、8日間の国内外含めた延べ移動者数で、史上最高の数値だそうです。
2023年同期比34%増、コロナ禍前2019年同期比でも34%増とかなりの活況ぶりが伺われます。
確かに8連休ともなれば、じっとはしていられないですね。
せっかくなら海外へ…という気持ち分かります。
さて、今月の「気になる★数字」
「2024年春節の中国人の旅行総消費額
約12兆6520億円!」
についてみてみましょう。
https://www.travelvoice.jp/20240220-155160
インバウンドを語るときに忘れてはいけないのは、
世界の旅行者はどこに行っているのか?ということ。
つい目の前の増加する、訪日客を見て喜んでしまいがちです。
しかし、中国をはじめとする各国の旅行者は、日本以外に向けても
多数出国しており、まさに世界中で旅行者争奪戦となっているのです。
観光立国を志すのであれば、訪問先として選ばれる「日本」を、
質・量両面で目指したいところです。
さて、中国の方々は一体どこに訪問しているのでしょうか。
中国の大手旅行予約サイトによると、今年の春節期間中に中国人観光客は
世界1700余りの都市を訪れたそうです。
グローバルですね。
なんだかスケールが違います。
中国のオンライン旅行予約プラットフォーム『飛猪』によると、
春節中(8連休)の海外旅行予約数は全体で前年同期比10倍増。
同期間中の航空券予約数は、シンガポール行き前年同期比30倍、
マレーシア・クアラルンプール行き同21倍、バンコク行き同17倍だったもよう。
日本だけではなく、アジアの近隣国を中心にどこもインバウンド客が
増えていたということが伺えます。
ちなみに、春節の大型連休期間中、中国国内観光客の
旅行総消費額は6326億元(約12兆6520億円)で、
コロナ禍前の2019年と比べると7.7%増加となったそうです。
日本観光の魅力はもちろんですが、円安も背景に、
まだまだ世界の訪日意欲が上がってきそうな予感。
内需経済が不透明ななか、こうしたインバウンド訪日客の経済効果には
勇気と元気を頂けそうです。
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