アンケート調査の基礎解説〜「調査は誰に聞くか?が大事!」について 調査項目に「ぷらす1★スパイス」付きです!
こんにちは!ユッキのアンケートクッキングにようこそ!
先週に引き続き、「もし、アンケート調査担当になったら…」のテイで、調査担当の虎の巻的なお話をお伝えしていけたらと思います。
さて、調査虎の巻も、今回で第3章「アンケート設計〜これだけ注意!」が始まります。
前回までは、仕掛ける調査担当者としてのポイントをご紹介してきました。今回からは、これだけ注意しておけば事故は起こらないかな〜というワンポイントレッスンです。正確に言うと、あとは、なんかあったら、リカバリーできそう…というレベルですが(笑)。
調査担当が気を付けるべきことは、あれこれ多いといえば多いですが、基本は、大きく分けると3つに注意すればよいだけです。
- 調査サンプルは正しいか
- 経年で比較するのかしないのか
- 打ち手につながる質問になっているか
簡単!(笑)
本日は「1. 調査サンプル」について、書いてみたいと思います。
調査サンプルが正しいかどうか…の「正しさ」とは何か?ですが、正直、調査内容と目的によって、違ってくるわけですが、要は
「聞くべき人に聞けているのか?」
「打ち手を考えるのに、十分な数の人に聞けているか」
ということです。
最初の「聞くべき人に聞けているのか」について、考えてみましょう。
これも、原理原則は、当たり前のこと!
「調査目的と回答者がずれていないか」
を考えればよいだけです。
たとえばよくあるのが…
- 購入理由を聞きたいのに、調査サンプルのほとんどが未購入者だった
- 会員全体の傾向を知りたいのに、調査対象者を絞り込んで調査してしまう
- プレゼントが素敵すぎて、調査内容に全く関心がなくモチベーションが低い回答者を対象としている
- 意見を聞きたい属性の人が調査サンプルにほとんど含まれていない
- なぜか、いつも同じ人ばかりが回答してくる
などです。
それはないな…とタカをくくっている方も多いかもしれませんが、いつも使っている調査パネルだから安心。
いつも会員向けに調査しているから、仕方がない…など、仕方がないと思い込んでいるうちにうっかり調査した結果ばかりが独り歩きしていて、とんでもない商品開発や販売促進策を取っていることもあるので要注意です。
今回の「ぷらす1★スパイス」は、
調査サンプルのプロフィールをあらためて眺めてみるです。
年齢、性別、職業などは、大体目を通している人は多いと思いますが、居住地とかも以外と盲点です。地方生活者に売れている商品に関して意見を聞くのに、調査サンプルは都内居住者が6割…というような調査サンプルは多いものです。
あとは20代のサンプル。
20代…というと、いわゆる自分で収入を得ている会社員の20代を想像しがちですが、よくよくチェックすると大学生や専門学校生が5割を超えていた…ということもあるんです。
社会人になるとアンケート調査のモニターなんてやっている暇ないのか、サンプルが少ないケースもあります。
高額商品のアンケートをとってみて、20代の関心が低い…とがっかりしていて、よくよく見たら、回答者が学生ばかり…という笑えないこともあるのです。
ぜひ応用して検討してみてください。
次回の「調査設計虎の巻」もお楽しみに…。
皆様からのご質問、ご感想などもお待ちしております。