
「暑さ寒さもお盆まで…」という言葉とは裏腹な猛暑のなか、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
東京に住みづらさを感じるたびに思うようにしているのは、
世界では、さらに暑い国はきっとたくさんあるはず…ということ。
東南アジア、南アジアであるインド、中東など湿度も温度も
東京を上回る都市はまだあるはず。
そんな各都市で、暑さ対策として共通しているのはスパイス。
スパイスには食欲増進はもちろん、夏バテ予防にも効果的なのだとか。
発汗作用によって、体にこもった熱を放出し、体温の調整をしたり、
胃腸の働きを活発にし、食欲増進はもちろん、栄養吸収を高めてくれる消化促進作用も高いそうです。
例えば、スパイスの効能は以下のように書かれていました。
・コリアンダー: 食欲増進や炎症緩和効果
・ナツメグ: 肉の臭みを消し、風味を高める効果
・クミン: 消化促進や肝機能向上
・カルダモン: 消化を助け、口臭予防にも
・シナモン: 胃腸を温め、冷えからくる不調を改善
・ターメリック: 肝機能の活性化、抗酸化作用
・唐辛子: 発汗を促し、代謝を高める効果
などなど、嬉しい効果がいっぱいですね。
ちなみに、最近のカレーブームは日本が暑くなったからかも…と思っていましたが、
実は、農林水産省などの統計からヱスビー食品が算出したところによると、
日本人は夏に限らず、年間を通じてよく食べられていて、
1年間に約76回カレーを食べている、という試算も出ているそうです。
メーカーやマスコミでも食欲の落ちる夏だからこそ、プロモーションを展開していて
「夏と言えばカレー」といったイメージが消費者のなかに定着したのかもしれません。
カレー・ルーの売り上げを見てみると、夏は他の月よりも若干高くなっているそうなのですが、
その差はそんなに大きいとは言えないそうです。
さて、今月の「気になる★数字」
「カレーライス物価指数1食441円
過去10年で最大?!」
についてみてみましょう。
帝国データバンクでは、総務省「小売物価統計調査」をもとに発表しているのが、
「カレーライス物価指数」。
カレーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、
食卓に与える物価高の影響を「カレーライス物価」として可視化しているそうです。
10年前の2015年5月は、わずか260円でした。
それが、2025年5月時点では1食あたり441円となり、14カ月連続で最高値を更新しているもよう。
前月(429円)から+12円、1年前の2024年5月(323円)からは+118円の36.5%増と
3割を超える大幅な上昇。前年からの増加額は過去10年で最大に。
カレーライスの物価を構成する内訳として、約5割を占めるのが「カレーの具材」。
肉や野菜の価格に左右されるわけですが、ニンジンやタマネギ価格は落ち着いたものの、
やはり、円安も伴い、輸入牛肉の価格は高止まり。
さらに価格高騰しているのはお米。
ただ、備蓄米も投入され、高騰した米価格も落ち着いてくるものと思われ、
秋には、カレーライス物価指数も、もう少し下がる可能性があるのではないかと予想されているそうです。
このカレーライス物価指数、見事に家計の状況を反映しているようで興味深いですね。
ちなみに、世界の物価指数を比較する「ビッグマック指数」があります。
この「ビッグマック指数」は英国の経済誌「The Economist」が考案し、毎年同誌で発表しています。
2024年7月のビッグマック指数は以下。
1位「スイス」約1214円
2位「ウルグアイ」約1064円
3位「ノルウェー」約1018円
日本の480円という価格は、はなんと世界で44位。
近隣の国で比較すると、韓国 約601円、 中国 約531円で、
日本の物価の安さ、あるいは、円安がより身近に感じられる結果となっているのではないでしょうか。
ビッグマック一つで比較しても日本の物価が激安であることを実感します。
海外からの日本への旅行者が増えている理由も理解できると思います。
ただ、安いから日本に来る…のではなく、日本の文化や歴史、自然を愛してくれる方々に
訪れていただきたいものだと感じる今日この頃です。
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