今年もあっという間でした。クリスマスや忘年会も復活。
街もキラキラで、クリスマスマーケットも各地で開催されて盛り上がっていますね。
これまでイルミネーションを見に行って、そのままショッピングやホットワインで一息…
という新しい楽しい文化にワクワクしています。
日本のお祭りで屋台が出るのは特定の短期間で終わってしまうものが多いですが、
11月中旬からクリスマスまで毎日長期間やっているのが嬉しいですね。
クリスマスといえばワイン。
最後の晩餐に描かれているように、クリスマスのミサでパンとワインを分け合う儀式が、
キリスト教でもっとも重要な儀式のひとつとなっているそうです。
こうして、西洋文化とともにワインがもたらされたのですね。
空気が乾いてワインが美味しくなる季節に、いくつか気になるニュースが飛び込んできました。
国際ブドウ・ワイン機構(OIV)から
「2024年の世界ワイン生産量が約60年ぶりの低水準に落ち込む見通し」が発表。
欧州の一部と南半球の主要産地が異常気象による早霧、大雨、干ばつなどの影響で、
生産量見通しが1961年以来の低水準、昨年よりさらに2%減ると見込まれているそうです。
また、国産ブドウ100%で造る「日本ワイン」が海外の著名な国際ワインコンクールで入賞が続き、
2024年は最高賞の受賞も相次いでいるもよう。
甲州種から造った白ワイン「登美 甲州 2022」が2024年6月、
主要国際ワインコンクールの一つ「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)」で
最高位の「Best in Show(ベスト・イン・ショウ)」に。
40年の歴史を持つ英国の「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」では、
高畠ワイナリーの「2022高畠ラ・クロチュア・エレクトリック・エン・カミワダ・シャルドネ」
「2022高畠レ・トロワ・シゾー・ド・オオウラ・エン・カミワダ・シャルドネ」、
山梨県の盛田甲州ワイナリーの「シャンモリGI山梨 甲州2023」の3本が金賞を獲得など。
IWCによると、日本ワインの金賞3本というのは過去最多の快挙だそうです。
そんななかこんな調査を発見しました。
『ワインに関する消費者動向調査』
(エノテカ幹部式会社 2024年11月)
https://www.enoteca.jp/news/2022/11/20-762.html
■ ワイン選びでこだわる点
1位「味わい」62.2%
2位「飲みなれたワイン」42.5%
3位「産地」38.4%
※世代比較では、20代は「評価」「知人からのおすすめ」「店員からのおすすめ」が他世代より高く、
50代は「味わい」「産地」「品種」、60代は「飲みなれたワイン」「産地」が高い結果
■ワインを飲む理由
1位「味や香りが好きだから」60.2%
2位「食事に合わせやすいから」46.4%
3位「贅沢な気分を味わうため」32.1%
※20代「おしゃれだから」27.0%、30代「贅沢な気分を味わうため」47.0%が他の年代より高い結果
■今後飲んでみたいと思うワイン
1位「熟成ワイン」76.2%
2位「これまで飲んでいたものと異なるタイプのワイン」12%
3位「特定の産地のワイン」11.5%
※全年代で熟成ワインが突出して高い結果
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「複数回答の場合の回答数についての分析」というテーマについてです。
先ほどご紹介した調査では、ワインを飲む理由、ワイン選びでこだわる点など複数回答を得ています。
基本的には複数回答が積みあがって支持が高かった選択肢を、
性年代別や他の設問の回答とクロス集計をして分析しいくことが多いと思います。
しかし、一方で人によって、複数回答する数が異なるということにも注目すると
新しい切り口の分析ができます。
例えば、以下の設問を見ていきましょう。
■新しいワインのトレンドとして興味のあるもの
1位「日本ワイン」56.5%
2位「ナチュラルワイン」37.7%
3位「ロゼワイン」34.6%
こちらは、年代別の回答数実数までは発表されていませんが、年代別の各項目の回答%を足し上げ、
回答数を予測することが可能です。
全体計:201.8%(1人当たり平均約2つの複数回答をしているということを示す)
20代計 212%
30代計 242%
40代計 215%
50代計 181.5%
60代計 158.5%
こうしてみると、30代の複数選択の数が高く、興味関心の広がりが感じられるということになります。
一方、60代は一人当たり、約1.6個の選択となっており、価値観が固まり、関心が集約されているとも
分析することができるかもしれません。
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。