
4月になりました。学校や職場などでも新年度が始まりますね。
新たな出会いや、新しい仕事内容など不安もありますがワクワクします。
また、新年度を迎え、引っ越しや新しい街での暮らしを開始されている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
政府統計「住民基本台帳人口移動報告」によると、
都道府県内移動、都道府県をまたいだ移動者の合計月別でみると、
3月と4月が一番多く、年間の移動者の約3割を占めています。
近年、単身世帯の増加が社会的な話題となっていますが、
厚生労働省がこのほど公表した「2023年国民生活基礎調査の概況」によると、
2023年の単身世帯の割合は34%と過去最高に。
若者の一人暮らしをイメージしていましたが、そのうち、4割が高齢者世帯だったもよう。
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02059/
ご近所づきあいなど地域の縁を大切にしながら多世代でかかわっていける社会になるとよいですね。
そんななかこんな調査を発見しました。
「U20の一人暮らしデビュー実態調査」
(アットホーム株式会社 2024年12月公開)
https://athome-inc.jp/wp-content/themes/news/pdf/u20-202412/u20-202412.pdf
■はじめて一人暮らしをしたいと思った時期・学年
小学校1~6年生10.2%
中学校1~3年生18.1%
高校1~3年生46.0%
高校卒業後13%
■現在の住まいを借りるときに重視した住まいの条件
1位「通勤・通学に便利」63.4%
2位「家賃が安い」50.2%
3位「スーパーマーケットが近い」45.8%
■次に住まいを借りるときに重視した住まいの条件
1位「通勤・通学に便利」56.3%
2位「家賃が安い」55.1%
3位「スーパーマーケットが近い」50.2%
■一人暮らしにあたり、あらゆる情報を調べて、失敗のない選択をしたい
「そう思う」47.9%
「どらかと言うとそう思う」40.5%
「どちらかと言うとそう思わない」8.3%
「そう思わない」3.2%
さて、今回の「ワンポイント★プラス」は…
「調査対象者の絞り込み方」というテーマについてです。
今回の調査対象者について、本書には以下のように記載されています。
「現在住んでいる賃貸物件で、はじめて一人暮らしをしてから2年以内の16~20歳の男女432名」
初めての一人暮らしを開始してから2年以内、年齢も16-20歳とかなり幅が狭いターゲットに
調査対象者を定めたようです。
特定のターゲット層に絞った調査は、より詳細なニーズや意識を把握するのに適しています。
できれば、多世代との比較や、既に一人暮らし歴が2年以上の方や、
複数回の引っ越し経験がある対象者の回答も取得して、
対象者特有の結果なのか、それとも他の対象者と同じ結果だったのかを
比較して、全体像を分析する方が、より、ターゲット層のニーズが浮き彫りになることもあります。
予算の都合上、サンプル数が増やせないなどの状況がある場合、
今回の調査のように、「現在の住まいを借りるときに重視したこと」と
「次に住まいを借りるときに重視したいこと」の両方を同じ項目で取得するという方法も有効です。
ひとりの回答者に対して、「初めての一人暮らし者」と「2回目以降の転居先検討者」の
2人分の立場での回答を求めることで、両方の視点について調査することが可能となります。
ぜひ、今後の調査設計の際の参考にしてみてください。
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。
どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。