今回のテーマはホワイトデーです。
最近の小学生は「友チョコ」が主流で、なんと、男子も手作りして男子同士でプレゼントし合うらしいです。なんか新しい!
さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、時事ネタや話題の調査をもとに、「調査のツボ」と調査担当者のヒントになる「プラス1★アドバイス」をお伝えしています。
ぜひ、実際のアンケート設計にお役立てくださいね。
今回は「調査結果の謎を解く方法」を考えてみたいと思います。
こちらを題材にみてみましょう。
★2016年2月 社内バレンタインを行った人は 35%
★会社でホワイトデーのお返し行う習慣はある 55%
「キャリア女性の2016年バレンタイン・ホワイトデーに関する意識調査」(LiBz CAREER(リブズキャリア)」 2016年2月29日発表)
この調査対象者は、年収400万円以上のハイキャリア女性の転職サイト会員約4万人を対象に有効回答者数224人が回答した結果です。
①会社でのバレンタインは結構テッパン行事なのに35%の実施は低すぎる?!
はい、この一つ目の謎の答えは、2016年はバレンタインデーが日曜日だった…という理由です。当日に会社で顔を合わせているのに、何もしないプレッシャーの方が大きいですよね。
ちなみに、この調査は経年調査ではなく最新版がなかったのですが、社内バレンタインの実施率56%という結果も出ています。
http://team-work.jp/press/98.html
こちらの調査では、好業績企業では7割が実施しており、平均実施率を大きく上回るという驚きの結果も。
②社内バレンタイン実施が35%なのに、ホワイトデーお返しの習慣は55%
なぜ、ホワイトデーのお返し習慣の結果が上回るのか???謎ですね。
はい、2つ目は…①の謎解きで、2つ目の謎もほぼ解けてしまっていますが(-_-;)
こういう場合のセオリーとしては、まず調査ベースを確認することが必要です。全数ベースで、バレンタイン実施が35%、ホワイトデー実施が56%なのか、ホワイトデー実施は、バレンタイン実施している会社だけを抽出したベースなのか…です。いずれにしてもおかしな結果ではありますね。
今回は、別年度の別調査でバレンタインデーの社内実施が56%程度という相場データが入手できたので、ホワイトデーの実施率56%と同程度だと想定すると、バレンタインがあれば、ホワイトデーもある…という当然の結果だと想定できますね。ちょっと謎が解けて、ホッとしました。
そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
「類似調査から相場データと照らし合わせるべし」
です。
結果が謎であるかどうかは別にして、初めての企画調査を担当する時には、事前に類似調査や、相場データを手元に置いておくことはマストだと思います。
こんな調査、これまでなかった!!という画期的な調査を思い付いた場合にも、想定結果を事前に割り出すための基礎データを探しておくことはプロとして必要かもしれません。
そんな大変なこと嫌だ…というご担当も安心してください。
外部の調査会社さんに相談してみるなど色々な手はありますよ^^。日頃から信頼できる外部の調査会社さんとのお付き合いも重要だということですね。
また来週!
※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。