アンケート調査“虎の巻“ 〜 調査方法のバリエーションについて 調査項目に「ぷらす1★スパイス」付きです!
こんにちは!ユッキのアンケートクッキングにようこそ!
ユッキが調査担当という仕事に初めて「ときめき★」を感じたのは、リーマンショックの後でした。それまで、毎年実施されていた実態調査の担当を引き継いで過去調査を見てみたものの…毎年変わりばえしない結果に「なにこれ?つまんな〜い」と、早くもやる気ゼロに(苦笑)。
まあ、そもそも大型の定期調査では数字が大きく変化しないのが普通です。それなりの大きなサンプル数を日本全国民の年齢や居住地などの分布に合わせてサンプル調整して、さらに、変数を掛けて分析しているものなので…。
でも、世の中が大きく変化する時は、その事件?!に大きく影響を受けそうな事柄を考えて「仕掛ける」ことで、キレイに結果が出る。めっちゃ手ごたえを感じました。
ちなみに、その時仕掛けたのは、リーマン後の「旅行意向」と「旅行実施」のGAPを見るというもの。行きたいけど、いけない人がどのくらいいるのか、沖縄はあきらめて箱根に行こうとしている人が増えた…などといった結果がキレイに出て、マスコミにも取り上げて頂きましたよ(笑)
さて、今回も「もし、アンケート調査担当になったら…」のテイで、調査担当の虎の巻的なお話を隔週で連載していけたらと思います。
さて、今回のアンケート調査虎の巻は「第1章「アンケートって何?」 ② 調査方法のバリエーションについて」です。
基本的には調査手法は大きく分けて2つ。
1つ目は定量調査といわれるネットや郵送で多くの人に調査協力を頂いて集計分析をする方法。まさに、クッカーをご活用頂ければ簡単・便利・スピーディに実施できますね。
2つ目は定性調査といわれる調査で、対象者に直接じっくり話を聞くタイプの調査。これは1対1や何人かの対象者と座談会形式で行うケースもあります。
どちらの手法にも、強みと弱みがあるのでうまく組み合わせて「本音」を形にしていきましょう。
例えば、いきなり顧客アンケート担当になって、「いったい何を調査したらいいのか悩む〜」という場合は、まずは1人でも2人でもお客様に簡単なインタビュー=定性調査をしてみるのがお勧めです。
実態に関する面白い話がいくつか聞けたらまずは「多くの人も同じように感じているとしたら、改善や新規提案につながるな〜」という項目をピックアップします。
- この顧客の感想や行動は、どの程度の人にもあてはまるのか?
- 昨年と比べて増えているのか、減っているのか
…等を数値で証明することこそがアンケート調査で実施する定量調査なのです。ぜひ、新たな切り口で、顧客の本音に迫る調査項目を加えてみてくださいね。
今回の「ぷらす1★スパイス」は、
「定量調査の前に、インタビュー調査(定性調査)をしてみる」です。
例えば「商品購入者満足度アンケート」だったとします。まずは、1人でも2人でもよいので、年代層や性別を分けてインタビューしてみます。その時は、大体の質問の柱だけ決めておいて、
なぜ、そんな風に感じたのか?
なぜ、そのような発言をしたのか?
どのようなシチュエーションで(どこで、誰と、いつの季節…)そう感じたのか?
などと、ソクラテスのように、「なぜ?なぜ?攻撃」で話を深めていってみましょう。これまでのアンケート調査の分析の裏付けになる背景も一緒に浮き彫りになるかもしれません。
そしたらぜひ最後に、下記の質問もしてみてください。
ご友人やお友達に、商品について話題にしたことはありましたか?
ご友人はどんな反応をされましたか?
この「ご友人の反応」に意外とご本人自身の本音が隠れていることが多いのではないかと思います。ぜひトライしてみてください。
次回の「調査設計虎の巻」もお楽しみに…。
皆様からのご質問、ご感想などもお待ちしております。