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夏休みの平日:小学校高学年の61%が自分の裁量で1日を過ごす。回答者を迷わせない設問の作る「ぷらす1★スパイス」のご提案

いよいよ、子どもたちは夏休み。

通勤電車も空いていて、ユッキの路線にはネズミの夢の国からの往復の人たちも増えます。なんだか、人の夏休みムードにやられて、遊びモード全開の季節がやってきます。

さて、このブログ『この1問で使える調査に!ユッキのアンケートクッキング』では、「プロが公開!そのまま使える!調査項目&設計虎の巻」や、時事ネタや話題の調査をもとに、「そのまま使える!アンケート項目にぷらす1★スパイス」をご提案させて頂きます。ぜひ、アンケート調査ご担当者の方は、お客様の本音を引き出す調査項目を考えるヒントにしてくださいね。

今回は、「親子の夏休みの過ごし方事情(アクトインディ(株)6/22発表)」

http://iko-yo.net/press/releases/213

夏休みの平日の過ごし方として、小学校低学年は「学童に通う予定」が53%と最も多く、小学校高学年は「(昼食の準備をし)習い事・クラブ活動、友達との遊び等、子どもの裁量で過ごしてもらう予定」が61%で最も多いという結果がレポートされています。

小学生も高学年にもなれば、宿題と遊びの予定を自らたてて、お友達といつ、どこで集まるか…などを自ら約束してきたりして、自由に過ごし方を決めていく子が6割程度いるのもうなずけます。

一方気になったのは、低学年33%、未就学児31%が同様の回答だったこと。

特に未就学児は、「子どもの裁量で過ごす」というのは難しそうですね。恐らく、親御さんが毎日子どもと相談しながら、過ごし方を決めていく…という回答だとは思います。特に、こういった子供の年齢によって、意味合いが変わってくるアンケート項目を設計する場合、質問の言葉づかいというのはとても難しいです。

さて、みなさまのお客様に対しても、こういった意識調査をされることもあるかと思います。でも、集計してみると、回答者の意図がバラバラで同じ設問にチェックをつけてしまっているような気がする…ということもよくあるかと思います。

結果が出てから、その結果をどう解釈したらいいかわからなくなってしまうパターン。

ユッキもよくやらかしました(汗)。苦しい言い訳をしながら、よく、まる子ちゃんみたいに顔半分に斜線が走る状態になってました(苦笑)。

これを防ぐことは結構簡単です。

まずは、身の回りの人に回答してもらって、回答の理由を対面で聞いていくのです。回答者が答えづらかった質問や、誤解しがちな質問文が、簡単に見つかります。できれば、調査のテーマについて回答が分かれそうなサンプルの数人に答えてもらえると完璧です!(上記の調査ならば、子どもの年齢がバラバラな親御さんとか)

まあちょっと手間ですが…このひと手間が、調査をおいしく仕上げる下準備…と思って、トライしてみてくださいね。

時間もないし、どうしても無理!という場合には…誤解されがちな設問に対して、誤解しちゃったのかどうか確認する設問も仕込んでおく…という裏技をお伝えしたいと思います…まあ、全部に応用できるわけではないのですが。

そこで今回の「ぷらす1★スパイス」は、
設問に対して、「誤解したのかどうか確認できる設問」をプラス!(笑)

例えば、設問の後に、自由表記の設問をプラスします。

具体的な理由をお書きください(自由表記)

結果について、分析が難しい数値になった場合、このフリーアンサーを読み込めば調査設計者と回答者とのズレを掴むこともできます。

また、このズレが大きかった場合でも、フリーアンサーの回答をピックアップして分析コメントに活用したり、あるいは、類似の回答に分類して、再集計する(アフターコーディング)といった方法もあります。

実際にユッキも、2000件以上のサンプルを集めた調査で失敗して、泣きながら全部の回答を読み込んでこのアフターコーディングをやりきった過去もあります(笑)

だから、事前の調査テストなんてちょろいもんだ…と体にしみこんだわけです…はい。

夏休みまで、がんばりましょうー。また来週!

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。