entry_image

都内は外国人旅行者でインターナショナル!オランダに学ぶ多文化共生とは1

先月に引き続き、弾丸オランダ視察からレポートをお届けします。

もう、外国人旅行者ネタは飽きるくらい当たり前の風景になってきた感じの東京。
2013年に外国人旅行者1000万人超えで騒いでいたのが、2016年には2400万人。円安も後押しして、歯止めが効かない状況かも。

オランダなど欧州を旅して思うのは、外国人客が増えて騒いでいるのは日本だけ?というくらい、外国人客なのか移民なのか、多文化共生が当たり前にできている社会を目の当たりにするとなんだかまだまだだな…という気持ちになったりします。

オランダは20世紀の初頭から多文化共生を制度的に保証してきた列柱型文化と呼ばれています。互いの宗教や信条に従って自由に生きる権利を保証し合うものだそうです。キリスト教だけでなく、さまざまな宗教やマイノリティも同等にコミュニティを作ったり、学校を作ったりする権利もあり、国としても支援しているとか。

人種差別や権利侵害のない自由意志に基づく社会を作ったと言われています。大麻や安楽死、同性愛カップルの子育てなどにも寛容だそうで自由意志とは自己責任と同義だなと思う今日このごろです。

「世界の暮らしやすい国ランキング」(世界経済フォーラムThe Inclusive Development Index 2018)

http://reports.weforum.org/the-inclusive-development-index-2018/results-and-key-findings/

先進国The Inclusive Development Index(IDI)指数上位10カ国一覧

1位:ノルウェー(IDIスコア:6.08、国民1人あたりGDP順位:2位)
2位:アイスランド(IDIスコア:6.07、国民1人あたりGDP順位:12位)
3位:ルクセンブルク(IDIスコア:6.07、国民1人あたりGDP順位:1位)
4位:スイス(IDIスコア:、6.05、国民1人あたりGDP順位:3位)
5位:デンマーク(IDIスコア:5.81、国民1人あたりGDP順位:5位)
6位:スウェーデン(IDIスコア:5.76、国民1人あたりGDP順位:6位)
7位:オランダ(IDIスコア:5.61、国民1人あたりGDP順位:10位)
8位:アイルランド(IDIスコア:5.44、国民1人あたりGDP順位:4位)
9位:オーストラリア(IDIスコア:5.36、国民1人あたりGDP順位:7位)
10位:オーストリア(IDIスコア:5.35、国民1人あたりGDP順位:13位)

なんと、9位のオーストラリア以外は全てヨーロッパ諸国が占めています。

さて、今回の「ワンポイント★プラス」は前回に引き続き、
「現状把握の因数分解」にまつわるあれこれです。

これまで国力図る指標としてGDP(国内総生産)がメジャーでしたが、成熟国が増えつつある世界のなかで、新たな指標としてGDPを含めた包括的発展指標(Inclusive Development Index/IDI)てなものが開発されたわけです。

具体的に雇用、労働・生産性、平均寿命、平均世帯収入、貧困率、調整純貯蓄など11の指標が数値化されているのですが…。

個人的には、ヨーロッパ各国の寒さや食文化、安全度など、他にも違った国を測る方がありそうな気もしています。

ちなみに、この指標では 日本はアメリカの23位に次ぐ24位だそうです。英語のできない日本人にとってはどんなにIDIが高かろうと海外各国では暮らしにくいこと間違いなしなわけで…と、元も子もない締めですみません。
今後のマーケティングのヒントになれば幸いです。

※皆様からのご質問やご意見もお待ちしています。どうぞお気軽にユッキにご連絡ください。